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二枚爪で病院に行くなら何科?見逃してはいけない症状のサインと対処の流れ

二枚爪は軽度であれば伸びる過程で新しい爪に置き換わりますが、痛みや出血を伴う場合や繰り返し起こる場合には、適切な医療機関での診察が必要です。この記事では、二枚爪を相談できる診療科や病院に行くべき症状のサイン、実際の診療内容、そして自宅でできるセルフケア方法まで整理しました。ぜひ参考にしてください。

目次

二枚爪(爪甲層状分裂症)とは

二枚爪は医学用語で「爪甲層状分裂症(そうこうそうじょうぶんれつしょう)」と呼ばれ、爪の先端部分が層状に薄く剥がれてしまう状態を指します。

爪甲は角質細胞が重なってできた板状の組織で、外側(背層)、中間層、内側(腹層)の3層に分けられますが、これらの層の結合が弱まることで爪が薄く剥離します。外見上は爪が二枚に分かれているように見えることから「二枚爪」と呼ばれるのが一般的です。

二枚爪の主な原因には、爪の乾燥、栄養不足(特にタンパク質やビタミン、ミネラルの不足)、除光液などの化学物質による刺激、水仕事による爪への負担、深爪や不適切な爪の切り方などが挙げられます。ネイルケアや水仕事の機会が多い女性によく見られるのが特徴です。

二枚爪で相談するなら何科が適切?

二枚爪で医療機関を利用する場合は、皮膚科がもっとも適切な診療科です。

皮膚科では爪の状態を専門的に診察し、二枚爪の原因を特定したうえで適切な施術方針を提案してくれます。必要に応じて爪の真菌検査(カビの検査)や血液検査なども実施できるため、単なる物理的なダメージなのか、それとも感染症や栄養不足などの内的要因があるのかを判断できます。

また、近年では「爪外来」を設けている医療機関も増加しています。爪外来は爪のトラブルに特化した専門外来で、より詳しい診察や専門的な施術を受けられます。お住まいの地域に爪外来がある場合は、そちらを利用するのもよい選択肢です。

一般的な皮膚科クリニックであれば予約なしでも利用できる場合が多いですが、混雑を避けるためには事前に電話で問い合わせておくと安心です。

病院に行ったほうがいい二枚爪のサイン4つ

二枚爪で以下のような症状がある場合は早めに医療機関を利用することをおすすめします。

ズキズキする強い痛みや出血があるとき

爪が剥がれた部分から強い痛みを感じたり、出血が見られる場合は注意が必要です。これは爪の下の皮膚(爪床)という部分が露出したり傷ついたりしている可能性があります。爪床は毛細血管や神経が豊富に通っている敏感な部分のため、細菌感染のリスクも高まります。痛みが日常生活に支障をきたすレベルであれば、我慢せずに皮膚科を利用しましょう。

爪の大部分が剥がれてしまったとき

爪の先端だけでなく、爪の根元近くまで大きく剥がれてしまった場合は、専門的なケアが必要になることがあります。爪が大きく剥離すると新しい爪が正常に生えてこなくなるリスクや、爪の下で細菌が繁殖して炎症を起こすリスクが高まります。また、剥がれた爪が引っかかって日常生活に支障をきたすこともあるため、医療機関で適切にケアしてもらうことが大切です。

発熱やだるさなど全身症状を伴うとき

二枚爪に加えて発熱、倦怠感、リンパ節の腫れなどの全身症状が現れた場合は、細菌感染が広がっている可能性があります。特に爪周囲炎(そうしゅういえん)という爪の周りの皮膚に細菌が感染する病気に進行している可能性があります。そのまま放置すると感染が拡大し、重症化する恐れがあるため注意が必要です。

自然に回復せず、何度も繰り返すとき

適切なケアをしているにもかかわらず二枚爪が何度も繰り返す場合は、背景に別の原因が隠れている可能性があります。例えば、爪白癬(爪の真菌感染)、甲状腺機能異常、鉄欠乏性貧血、慢性的な栄養不足などです。正しい原因を知るには皮膚科での検査が大切ですので、早めに相談してみましょう。

二枚爪で病院に行くとどんな対応をしてくれる?

皮膚科で二枚爪の診察を受けると、まず医師が爪の状態を詳しく観察し、症状の程度や原因を判断します。視診だけでなく、必要に応じて爪の一部を採取して真菌検査を行い、水虫などの感染症の有無を確認することもあります。

軽度の二枚爪の場合は、爪の保護方法や日常生活での注意点についての指導が中心です。爪の切り方、保湿ケアの方法、避けるべき刺激などについて具体的なアドバイスを受けられます。

症状が進行している場合は、剥がれかけた爪を医療用のテーピングやテープで固定し、必要に応じて爪の一部を除去します。

感染症が疑われるケースや繰り返し起こる二枚爪では、必要に応じて抗真菌薬の外用・内服が処方されるのが一般的です。症状によってはサプリメントや食事改善の指導が行われる場合もあります。

さらに、爪が完全に生え変わるまでには数か月かかるため、経過観察のために定期的な通院が必要となるケースも少なくありません。爪は1か月におよそ3ミリしか伸びないため、回復には時間がかかる点も押さえておきましょう。

病院に行く前にできる二枚爪のセルフケア方法

軽度の二枚爪の場合は、自宅でできるセルフケアで症状の悪化を防ぐことができます。以下の方法を試してみましょう。

医療用テープや絆創膏で爪を補強する

剥がれかけた爪が引っかかって悪化するのを防ぐため、医療用テープや絆創膏で爪を優しく固定しましょう。ただし、テープを強く巻きすぎると血行が悪くなるので注意が必要です。

また、テープを剥がす際は爪に負担をかけないよう、ゆっくりと丁寧に剥がすようにしましょう。水に濡れても剥がれにくい防水タイプのテープを選ぶと、日常生活での使い勝手が良くなります。

爪やすりで断面をなめらかに整える

二枚爪になると爪の断面がギザギザになり、衣類や髪に引っかかりやすくなります。これが爪の剥離をさらに進行させる原因となるため、爪やすりで断面を優しく整えることが大切です。

爪やすりを使う際は、一方向に動かすことがポイント。往復させると爪に負担がかかり、二枚爪を悪化させる恐れがあります。また、目の細かいやすり(180グリット以上)を選ぶと爪への負担を最小限に抑えることが可能です。爪切りではなく爪やすりを使うことで、爪への衝撃を減らし二枚爪の予防にもつながります。

保護用マニキュアでカバーする

爪を保護する目的で作られた保護用マニキュアやトップコートを使用するのもおすすめです。保護用マニキュアやトップコートを使用することで爪の表面を保護し、剥離の進行を防ぐことができます。特にネイル補強成分が含まれた製品は、爪を強化する効果も期待できます。

ただし、通常のマニキュアや除光液は爪を乾燥させる原因となるため、二枚爪がある間は避けたほうが無難です。保護用マニキュアを使用した後は、爪と爪周りの皮膚に保湿クリームやネイルオイルを塗って十分に保湿することも忘れないようにしましょう。

広島周辺で二枚爪にお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!

この記事では、二枚爪を相談できる診療科や病院に行くべき症状のサイン、実際の診療内容などについて詳しくご紹介しました。

セラピストプラネットでは、巻き爪施術をはじめとする専門資格を持った先生が各院に在籍しています。もし現在、広島周辺で二枚爪にお悩みの方はセラピストプラネットにお気軽にご相談ください!

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サイト監修者

東京大学 医学部 卒業
美容内科医/美容皮膚科医/AGA外来医/整形外科医

お一人でも多くの方が実績になるよう、真心を込めた対応を心がけております。また、処方後のアフターケアにも細やかに対応いたします。是非お気軽にご相談ください。

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