爪が剥がれてしまった経験はありませんか?ドアに指を挟んでしまったり、重いものを落としてしまったり、色々な理由で爪が剥がれてしまうことがあります。
この記事では、爪が剥がれる原因やケア方法などについて詳しくご紹介します。
爪が剥がれる原因とは?
爪は本来、爪甲と爪床がしっかりくっついていますが、これがさまざまな理由で剥がれることがあります。まずはその原因についてご紹介します。
物理的な外傷
重いものを指先の上に落としたり、ドアに指を挟んだりといった外部からの強い衝撃を受けると、爪が変形したり剥がれたりすることがあります。とくに、爪を挟んだり突き指をするような衝撃で爪に内出血が起きると、爪が黒く変色して後日剥がれてしまうこともあります。
日常生活の中で、つい物をぶつけてしまったり、スポーツで強い力がかかったりすることは誰にでもありますよね。こうした外傷によって爪が剥がれた場合は、出血や浸出液がなくなるまで適切なケアが必要です。
爪の病気や感染症の影響
爪が剥がれる原因として、病気や感染症も考えられます。代表的なものとして、白癬菌というカビが爪に感染する「爪白癬(爪水虫)」や、カンジダという真菌が爪に感染する「爪カンジダ症」があります。
爪白癬が進行すると、爪甲下角質が増殖して爪が肥厚し、さらに増殖した角質がもろくなって脱落すると爪甲剥離状態になります。爪カンジダ症では、爪の周りに炎症を伴うことが多く、水仕事をする人の指の爪にできることがあります。
爪の感染症は見た目だけでは判断が難しいため、気になる症状があればぜひ当院にご相談くださいね。
栄養不足や生活習慣の影響
食事で十分な栄養がとれていないと、爪が健やかに育たなくなります。爪の成分はケラチンというタンパク質の一種ですが、乾燥したり栄養状態が悪いと割れやすくなります。
タンパク質が不足すると爪がもろくなり割れや欠けが生じやすく、鉄分不足では爪が薄くなったり反り返る「スプーンネイル」になったり、亜鉛不足では爪に白い斑点が現れることがあります。爪は体の末端にあるため、栄養不足になっていると早い段階で症状が現れます。
普段の食事でバランスよく栄養を摂ることが、健康な爪を育てることにつながるのです。
加齢や老化による爪の弱化
年齢を重ねると、爪にも変化が現れます。加齢により、爪が乾燥してもろくなり、本来凸型であるのが平らになったり凹型になったりします。年齢とともに爪はもろくなるため、割れや欠けなどのトラブルが生じやすくなります。
加齢に伴い爪の中の水分量が低下するため、さらに更年期以降はうるおいを保つ女性ホルモンが減少し、より乾燥しやすくなります。また、食が細くなると血液を作る材料が減って血流が悪化し、爪を作る爪母に栄養が届かず爪がもろくなります。
しかし、適切なケアをすれば若く丈夫な爪を保つことができます。
爪が剥がれた際のケア方法
爪が剥がれてしまっても、正しいケアをすることで、きれいに改善することができます。ここでは、爪が剥がれたときの適切な対処方法をご紹介します。
傷口や剥がれた部分をきれいに洗う
爪が剥がれたときは、まず傷口をきれいにすることが大切です。砂や木くず、泥などが付着していたら、流水で軽く洗い流しましょう。汚れた手で傷口を触ると細菌が入り込んでしまうおそれがあるので、触る前には必ず石けんで手を洗ってくださいね。洗うときは、強くこすったり水を勢いよくかけたりせず、ぬるま湯を使って流すのがポイントです。肉眼で汚れが取れたことを確認できたら、清潔なタオルやティッシュで軽く押さえて水分を拭き取りましょう。爪の下の皮膚はとてもデリケートなので、丁寧に扱うことを心がけてくださいね。
抗菌剤や市販薬を使用する
傷口を清潔にした後、細菌感染を防ぐために抗菌剤の使用を考える方もいるかもしれません。ただし、爪が剥がれてその下の皮膚がどんな状態かわからないときに、自己判断で市販薬を使うと悪化するリスクがあります。軟膏類や粉末状の消毒薬は使用しない方が良いでしょう。病院に相談すると、患部の細菌感染を防ぐために抗生剤の軟膏を処方されることがあります。医師の指示に従って適切に使用することで、安全に傷を改善することができます。市販薬を使いたい場合でも、まずは専門家に相談してから使うようにしましょう。
固定・保護する
傷口をきれいにしたら、次は爪を固定して保護します。爪が完全に剥がれ落ちていない場合は、元の位置にそっと戻して乗せてください。その上から清潔なガーゼや包帯で固定し、外部の刺激から守りましょう。テープは粘着力の弱い医療用の紙テープを使うのがおすすめです。
剥がれた爪をそのまま固定しておくことで、爪があった位置に指先の皮膚が移動してくるのを防ぎ、新しい爪がきれいに伸びるのをサポートします。絆創膏を使う場合は、傷口に直接貼らないように注意してくださいね。何かにぶつかったり引っかけたりすると痛みが増すだけでなく、改善が遅くなってしまいます。
専門院に相談する
ケアをした後は、できるだけ早く相談しましょう。爪が剥がれたときは、形成外科や皮膚科、そして当院にご相談ください。外傷によって爪が剥がれた場合、出血や浸出液がなくなるまで適切なケアを続けます。
爪を作る組織である「爪母」がダメージを受けた場合は、再生が難しくなるケースもあるため注意が必要です。根元部分が黒色に変色していたり内出血を起こしている場合は、爪母を負傷している可能性が高いので、必ず専門家の検査を受けてくださいね。自己判断で放置せず、痛みや腫れがひどいと感じたら早めに相談しましょう。
爪が剥がれた後はどうなる?
爪が剥がれてしまっても爪はきちんと再生します。ここでは、爪が剥がれた後の流れについてご紹介します。
新しい爪が生えるまでの流れ
爪が剥がれても、爪を作る組織である「爪母」が無事であれば、新しい爪は手前から古い爪を押し出すように生えてきます。手の爪は1日に約0.1mm、足の爪は1日に約0.05mmずつ伸びていきます。
完全に爪が生え変わるまでには、手の場合で約半年、足の場合は約1年から1年半かかります。1〜2ヶ月すると手前から新しい爪が生えてきて、古い爪の下に新しい爪がある二重爪の状態になることもあります。3ヶ月ほど経つと、古い爪がプカプカと浮いて剥がれそうになってきますが、無理に引っ張らず、剥がれている部分だけを爪切りでカットするようにしましょう。
剥がれた爪を再利用するべき?
爪が完全に剥がれ落ちていない場合は、元の位置にそっと戻して固定しておくことが大切です。剥がれた爪をそのまま固定することで、元々爪があった位置に指先の皮膚が移動してくるのを防ぎ、新しい爪がきれいに伸びるのを助けてくれます。
一方、爪が完全に浮いていて甘皮だけでついている状態なら、早めに除去した方が良いでしょう。古い爪と新しい爪の間に血液の塊が残ったり、湿気が密閉されて細菌が発生し悪臭の原因になることもあります。一度剥がれた爪は皮膚にくっつくことはなく、新しい爪の成長の妨げになることもあるので、適切に対処することが大切です。
広島周辺で爪が剥がれてお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!
この記事では、爪が剥がれる原因やケア方法などについて詳しくご紹介しました。
爪が剥がれてしまっても、原因をしっかり理解して、ケアをすれば心配いりません。
爪が剥がれる原因は、物理的な外傷だけでなく、爪白癬やカンジダ症などの病気、栄養不足や生活習慣、加齢による影響などさまざまです。それぞれの原因に合わせた対策をすることで、健康な爪を保つことができます。
セラピストプラネットでは、巻き爪施術をはじめとする専門資格を持った先生が各院に在籍しています。
もし現在、広島周辺で爪が剥がれてお悩みの方はセラピストプラネットにお気軽にご相談ください!
