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爪が厚くなるのは病気のせい?それとも加齢?4つの原因と自宅でできるケア方法

爪が厚くなる症状は、年齢とともに多くの方が経験する悩みです。見た目の変化だけでなく、放置すると痛みや歩行困難につながる可能性もあるため、早めの対処が大切です。

この記事では、爪が厚くなる肥厚爪の原因や症状、日常生活でできる予防・ケア方法について詳しく解説します。セルフケアで対応できるのか、それとも病院に行くべきなのか、判断の目安もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

爪が厚くなる肥厚爪・爪甲肥厚とは?

爪が厚くなる症状は、肥厚爪や爪甲肥厚とも呼ばれ、爪が通常よりも厚く硬くなる状態を指します。特に足の親指に起こりやすいのが特徴です。白く濁ったり黄色に変色したりするだけでなく、爪切りが難しくなり、放置すると歩行時の痛みや感染リスクを高める恐れもあるため注意が必要です。

爪が厚くなるのはなぜ?4つの主な原因

爪が厚くなる原因には、主に以下の4つが考えられます。それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

加齢による角質肥厚

年齢を重ねると爪の新陳代謝が遅くなり、伸びるスピードが低下します。その結果、爪の主成分であるケラチンがうまく入れ替わらずに蓄積し、爪が分厚くなりやすくなります。

特に高齢になると末梢血管の血流量が減少し、爪母(爪を作る根元の組織)への酸素や栄養の供給が不十分になりがち。細胞の新陳代謝機能が衰えることで、古い角質層が剥がれ落ちずに積層し、爪全体が硬化・肥厚します。

放置すると靴の圧迫で歩行時に痛みが出たり、割れた部分から細菌が侵入して感染を起こす恐れもあるため、早めに削って厚みを整えたり、フットケアや皮膚科に相談しましょう。

水虫・爪白癬による感染

爪白癬は、白癬菌というカビが爪に感染して起こる爪の水虫です。爪が白や黄色に濁り、厚く変形して割れやすくなります。足の水虫を放置すると爪にも感染が広がるケースが多く、自然に回復することはありません。放置すれば他の爪や家族にうつるリスクもあるため、爪の色や質感に異常を感じたら早めに皮膚科に相談しましょう。

外傷や靴の圧迫による変形

爪は外傷や靴の圧迫によっても厚く変形することがあります。特につま先が狭い靴やヒール、またランニングやサッカーのように足先に繰り返し衝撃がかかるスポーツでは注意が必要です。こうした慢性的なストレスは血流を妨げ、爪の新しい細胞がうまく育たなくなるため、厚く硬い爪につながります。自分の足に合った靴を選ぶときは、つま先や甲に余裕があるかを意識しましょう。

糖尿病や血流障害など疾患の影響

糖尿病や末梢動脈疾患があると、足先の血流不足により爪が厚く硬くなりやすくなります。糖尿病患者は免疫力の低下で爪白癬を併発しやすく、神経障害で異常に気づきにくい点にも注意が必要です。基礎疾患のある方は、足や爪を定期的にチェックし、異変を感じたら早めに医師へ相談しましょう。

放置するとどうなる?起こりやすい症状とリスク

爪が厚くなった状態をそのままにしておくと、普段の生活で思わぬ不便やトラブルにつながることがあります。代表的なリスクを3つまとめました。

爪が硬く厚くなり切りにくい

爪が厚くなると通常の爪切りでは切りにくく、無理に切ると割れや皮膚のケガにつながります。放置すればさらに厚みが増し、靴の圧迫で痛みが出たり、巻き爪・陥入爪を引き起こすこともあります。特に高齢者や体が不自由な方にとって、厚く硬くなった爪のケアは大きな負担となり、セルフケアが困難になることも少なくありません。

爪の変色・変形による見た目の変化

肥厚爪が進行すると爪が白や黄色、茶色に変色し、表面がでこぼこや波打つように変形します。夏場にサンダルを履く際など見た目が気になり、人前で靴を脱ぐのに抵抗を感じることも。美容面での悩みだけでなく、精神的なストレスにもつながる可能性があります。また、爪の変色や変形は、感染症や疾患のサインであることも多いため、見た目の変化を軽視せず、原因を確認することが大切です。

歩行時の痛みや転倒リスクにつながる

厚くなった爪が靴に当たると歩行時に痛みが生じ、かばって歩くことで膝や腰に負担がかかります。特に高齢者の場合、歩行の不安定さは転倒のリスクを高めます。転倒による骨折は寝たきりの原因にもなるため、足元のトラブルは決して軽視できません。

また、痛みによって活動量が減ると、筋力の低下や生活の質の低下にもつながります。早めに適切なケアを行い、快適に歩ける状態を保ちましょう。

爪が厚くなるのを防ぐ・和らげるための日常ケア

肥厚爪を予防し、症状を和らげるために、日常生活で実践できるケア方法をご紹介します。

足のサイズに合った靴を選ぶ

靴選びは爪の健康を守るうえで非常に重要です。つま先に余裕があり、足の形に合った靴を選ぶことで、爪への圧迫や摩擦を減らすことができます。

靴を選ぶときは、立った状態で足を測り、つま先に1cmほど余裕があるサイズを選びましょう。幅や甲の高さも確認し、足全体がゆったりと収まるサイズ感が理想的です。

また、長時間同じ靴を履き続けるのではなく、用途に応じて靴を履き替えることも大切です。特にヒールの高い靴や先の細い靴は、短時間の使用にとどめるよう心がけましょう。

爪を清潔に保ち正しくカットする

爪を清潔に保つことは、感染症予防の基本です。入浴時には足指の間や爪の周囲を丁寧に洗い、しっかりと乾燥させましょう。湿った状態が続くと白癬菌が繁殖しやすくなります。

爪を切るタイミングは、入浴後がおすすめ。爪が柔らかくなっているため切りやすく、割れるリスクも減ります。爪は一直線に切り、角を少し丸める「スクエアオフ」という方法が、巻き爪予防にも効果的です。

厚い爪にはニッパー型の爪切りやヤスリを使い、少しずつ削るように整えるのがコツ。無理に切ろうとせず、少しずつ削るように整えましょう。

栄養バランスの良い食生活を意識する

爪は主にタンパク質でできているため、肉・魚・卵・大豆製品などをバランスよく摂ることが大切です。他にもビタミンB群や亜鉛、鉄分を含む食品を取り入れると爪の成長をサポートできます。野菜や果物、海藻も組み合わせて栄養バランスを整えましょう。また、水分不足は爪の乾燥や割れの原因になるため、こまめな水分補給も大切です。

セルフケアで改善できる?病院に行くべきかの判断目安

肥厚爪の症状によっては、セルフケアで改善できる場合もありますが、専門的なケアが必要なケースもあります。

セルフケアで様子を見てもよいケースは、爪が少し厚くなった程度で、痛みや変色がなく、日常生活に支障がない場合です。適切な靴選びや爪のケアを続けることで、症状の進行を防げる可能性があります。

一方、爪が白や黄色に変色している場合は爪白癬の可能性があり、皮膚科での施術が必要です。また、爪が極端に厚くなり通常の爪切りでは切れない、歩行時に痛みがある、爪の周囲が赤く腫れている、糖尿病などの基礎疾患があるといった場合も、早めの相談をおすすめします。

爪のトラブルは放置すると生活の質を大きく低下させる可能性があります。自己判断で悩まず、気になる症状があれば早めに専門家に相談しましょう。

広島周辺で爪の厚みにお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!

この記事では、爪が厚くなる肥厚爪の原因や症状、日常生活でできる予防・ケア方法などについて詳しくご紹介しました。

セラピストプラネットでは、巻き爪施術をはじめとする専門資格を持った先生が各院に在籍しています。もし現在、広島周辺で爪の厚みにお悩みの方はセラピストプラネットにお気軽にご相談ください!

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サイト監修者

東京大学 医学部 卒業
美容内科医/美容皮膚科医/AGA外来医/整形外科医

お一人でも多くの方が実績になるよう、真心を込めた対応を心がけております。また、処方後のアフターケアにも細やかに対応いたします。是非お気軽にご相談ください。

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