足の爪は案外デリケートなもので、圧力や刺激、加齢などによって変形や厚みを帯びることがあります。爪の厚みが増し、肥厚している状態になると爪が浮きやすくなったり、痛みを感じたりする場合もあります。そんな肥厚している爪もケアが必要ですが、切ったり削ったりする際に注意すべきポイントがあります。
本記事では、足の爪が肥厚してしまう原因や削る際のポイントなどを解説します。また、肥厚してしまった際の対処法や肥厚しないための予防策もご紹介します。
足の爪が厚くなる原因とは？
爪が厚くなることを「爪甲肥厚」もしくは「肥厚爪」と言います。この状態になると、爪は黄色っぽく見えたり、表面に凹凸が現れたりします。また、爪の切りづらさや巻き爪などが生じて痛みを伴うこともあります。放置するとどんどん肥厚は進行し、さらに爪の変形や歩行に影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
爪甲肥厚の主な原因は加齢や外部からの刺激、白癬などです。次の項目でこれらの原因について詳しく解説していきます。
加齢による変化と肥厚爪の関係
加齢とともに新陳代謝が衰えていき、爪の生成にもその影響が現れます。また、水分の保水量も減少します。新陳代謝や爪の水分量の低下は、爪の生成速度を遅らせ、爪甲肥厚の原因となります。
爪白癬（水虫）の症状と特徴
爪甲肥厚の原因として多いのが、白癬などの爪の病気です。白癬とは、水虫のことであり白癬菌というカビの一種が爪に感染することで引き起こされる病気です。爪は黄色く見え、分厚くなる他に、発疹や皮膚が剥ける鱗屑（りんせつ）、痒みなどの症状があります。また、爪は分厚くなるだけでなく、脆くボロボロになり、浮いたり、剥がれたりすることもあります。
靴や歩き方が原因になる場合も
靴の選択や歩き方は、爪にも影響を及ぼします。サイズの合わない靴や歩き方によって持続的に刺激を受けていると、爪は変形や肥厚しやすくなります。
また、スポーツなどでも繰り返し足の先などに圧力や刺激が加わることも爪甲肥厚の原因です。
厚くなった足の爪を削るのは大丈夫？
厚くなった爪は、放置せずに適切な方法でケアすることが重要です。しかし、普通に爪を切ったり削ったりしても良いのか不安に思うでしょう。適切な方法であればケアすることが改善策にもなり、さらなるトラブルも回避することができます。
では、厚くなった爪はどのようにケアしたら良いのか解説します。合わせて、不適切なケアによるリスクについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
爪やすりや電動爪削りの正しい使い方
厚くなった爪を薄くして、爪切りで切れるように爪やすり等で削れるようにしていきます。爪やすりを使用する際は、入浴後や足浴後などがおすすめです。爪が柔らかくなり、余計な力を加えずにケアができるため、削りすぎなどの予防にもなります。また、汚れが落ちてる状態の方が感染のリスクを軽減できます。
やすりをかける時は、爪の形を整えるようにして削っていきましょう。あまりに分厚い場合は、無理をせずに数日かけて行なっていくようにします。
電動やすりは爪甲肥厚のケアに最適な道具ともいえます。普通の爪やすりよりも力が必要ないため、無理やり削ってトラブルに発展することも予防できます。
無理に削ることで生じるリスク
無理に削ってしまうと、爪が薄くなりすぎてしまう状態となり皮膚が露出してしまうリスクがあります。また、出血や痛みの原因ともなり得ます。
さらに、削る時によって生じる摩擦により火傷をするリスクもあるため、力いっぱい削らないように注意しましょう。
削るだけでは対処しきれないケースも
爪白癬となっている場合は、菌を抑制するためにも薬の塗布が必要です。爪を削るだけでは爪甲肥厚の最適な改善策とはならないため、医療機関を受診の上、フットケアを進めていきましょう。
糖尿病を罹患している人は、削ることで傷つけてしまった場合、傷の治りが遅くなったり、感染症を引き起こしたりするリスクがあるため注意が必要です。
足の爪が厚くなるのを予防する方法は？
足の爪が厚くなるのを予防する方法は日常生活の中にあります。毎日の積み重ねがフットケアにつながっていくのです。
では、爪甲肥厚とならないための予防法を3つご紹介します。
通気性の良い靴と正しい履き方を身につける
爪甲肥厚の予防には靴の選択が重要です。サイズの合わない靴やクッション性がない靴などは足への負担が大きく、爪にも圧が加わります。また、先端がシャープな靴なども爪が圧迫され、爪甲肥厚だけでなく巻き爪や陥入爪などの爪のトラブルにも発展しかねません。
そして、通気性の良い靴の選択は白癬などの菌の予防に効果的です。汗をかかない時期でも靴を履いていると自然と足は蒸れてしまいます。その状態が長期間続いたり、靴の中の衛生状態が悪くなると白癬などの菌によるトラブルを招きます。
足を清潔に保つ
入浴や足浴などで足を清潔に保つことは、爪の汚れを除去し菌の発生や増殖を抑制することができます。爪甲肥厚の予防には、白癬菌などのケアも重要です。
乾燥対策と保湿を行う
適度な乾燥は、菌の発生と増殖を抑制します。さらに、保湿によって皮膚のバリア機能を高め感染予防などに効果が期待できます。
入浴後は足も乾燥しやすい状態のため、クリームなどで保湿することを心がけましょう。また、乾燥が気になる場合には靴下などで保湿効果を高めるのも効果的です。
厚くなった爪は自然治癒する？
厚くなった爪は、厚くなった原因によって自然治癒するか否かが異なります。靴や歩き方によっての圧が原因であった場合、それらを改善すれば自然治癒も可能でしょう。しかし、白癬菌などが原因の場合、自然治癒は難しくなります。
広島周辺で足の爪が厚くてお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください！
サイズの合わない靴や先端がシャープな靴、クッション性のない硬い靴などで爪に圧が加わると爪が厚くなる爪甲肥厚という状態に陥ることがあります。爪甲肥厚の原因は靴だけでなく、加齢によるものや白癬菌、つまり水虫によるものなどがあります。
セルフケアでは、入浴後や足浴などで爪を柔らかくして爪の表面を薄くするように爪やすり等で削るようにすると良いでしょう。しかし、削りすぎや無理に削ったりすると思わぬトラブルへと発展しかねないため、不安な人はフットケア専門の外来やサロンでのケアをおすすめします。特に、糖尿病を患っている人は傷をつけてしまうと、治りが遅いことでそこから感染症を引き起こすリスクがあるため、注意が必要です。
セラピストプラネットでは、巻き爪施術をはじめとする専門資格を持った先生が各院に在籍しています。
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