靴を履くと小指が痛くなるのはなぜ？対処法を解説！

2025年12月3日

毎日履く靴で小指が痛くなってしまい、歩くのがつらいと感じたことはありませんか？お気に入りの靴を履いているのに小指に違和感があったり、新しい靴で靴擦れができてしまったりすると、どうにか改善したいと思うでしょう。

この痛みの原因は、靴のサイズや形が足に合っていないことが多いのですが、足の変形や歩き方のクセ、靴の素材など、さまざまな要因が絡み合っていることもあります。

この記事では、靴を履くと小指が痛くなる原因や予防のための靴選びのポイント、対処法などについて詳しくご紹介します。

靴を履くと小指が痛くなる原因

靴を履いた時の小指の痛みは、意外と多くの方が経験しています。原因は、靴のサイズや形が合っていないことや、足の変形や歩き方のクセまで、さまざまです。まずは、小指の痛みを引き起こす原因についてご紹介します。

靴の形や大きさが合っていない場合

靴を選ぶ時に最も大切なのが、足にぴったりと合うサイズと形を見つけることです。幅が狭すぎる靴や、つま先部分が細くなっているデザインの靴を履いていると、小指が圧迫されて痛みを感じやすくなります。また、靴が大きすぎても足が靴の中で動いてしまい、小指が靴の内側にぶつかって痛くなることがあります。足の長さだけでなく、幅や甲の高さも人それぞれ違うため、試し履きをして自分の足の形に合った靴を選びましょう。

足の形や歩き方が原因の可能性

私たちの足の形や歩き方は一人ひとり異なり、これが小指の痛みに影響することがあります。扁平足や高いアーチを持つ足の方は、歩行時の体重のかかり方が変わるため、小指に負担がかかりやすくなります。

また、内股歩きや外股歩きなど、歩き方のクセによって足の特定の部分に圧力が集中し、小指に痛みが生じる場合もあります。長時間の立ち仕事や歩行によって足が疲れてくると、正しい歩き方を維持するのが難しくなり、小指への負担が増すこともよくある現象です。

内反小趾や外反母趾などの足の変形

内反小趾は小指が内側に曲がってしまう状態で、靴を履いた時に小指の外側が靴に当たって痛みを感じやすくなります。

一方、外反母趾は親指の変形ですが、この影響で足全体のバランスが変わり、小指にも負担がかかることがあります。これらの変形は年齢とともに進行することが多く、合わない靴を長期間履き続けることで悪化する場合もあります。

硬い靴素材が引き起こす小指の圧迫

靴の素材の硬さも小指の痛みに大きく関わってきます。革靴やパンプスなど、硬い素材でできた靴は足の形に馴染むまでに時間がかかり、その間は小指が圧迫されて痛みを感じることがよくあります。特に新しい靴では、素材がまだ柔らかくなっておらず、足の形に合わせて伸びていないため、小指の当たる部分が痛くなりがちに。クッション性の低い靴底も、歩行時の衝撃が足に直接伝わり、小指への負担を増加させる原因となります。素材選びも快適な履き心地のために大切なポイントです。

靴擦れや皮膚のトラブル

小指の痛みの中でも特によく見られるのが靴擦れです。新しい靴や久しぶりに履く靴では、小指の皮膚が靴との摩擦によって赤くなったり、水ぶくれができたりすることがあります。一度靴擦れが起きると、その部分が敏感になり、少しの刺激でも痛みを感じやすくなってしまいます。また、汗や湿気によって足の皮膚が柔らかくなっていると、より靴擦れを起こしやすい状態になります。日常的に足のケアを心がけ、靴の中の環境を清潔に保つことで、このような皮膚トラブルを予防できます。

小指の痛みを予防する靴選びのポイント

小指の痛みを防ぐためには、自分の足に合った靴を選ぶことが大切です。しかし、「足に合う靴」とは具体的にどのような靴なのでしょうか。サイズだけでなく、足の幅や形、素材の選び方など、靴選びの際に押さえておきたいポイントがいくつかあります。正しい知識を身につけて、快適に歩ける靴を見つけていきましょう。

足に合ったサイズの靴を選ぶ

靴選びで最も重要なのは、自分の足に正確に合うサイズを知ることです。足の長さだけでなく、幅や甲の高さも測定して、総合的にフィットする靴を見つけましょう。時間帯によって足のサイズは変化するため、一日の中で最も足がむくみやすい夕方頃に靴を試すのがおすすめです。また、左右の足の大きさが違う方も多いので、どちらかの足だけを試すのではなく、両足ともしっかりと確認することが大切です。つま先に1センチ程度の余裕があり、かかとがしっかりとフィットし、足の幅が圧迫されない靴を選ぶことで、小指への負担を大幅に軽減できます。

足幅や形に応じた靴の種類を選ぶ

足の幅が広い方は、足囲（そくい）の表示がある靴を選んだり、幅広設計の靴を探したりするのがおすすめです。逆に足幅が狭い方は、紐靴やストラップ付きの靴で調整できるデザインを選んでみましょう。扁平足の方には、アーチサポート機能がある靴や、インソールで調整できる靴が適しています。甲が高い方は、紐靴やマジックテープで調整可能な靴を選ぶと、圧迫感を軽減できます。

素材やつま先の形状にこだわる

靴の素材選びは履き心地に大きく影響します。柔らかな天然皮革や、ストレッチ性のある合成素材は、足の形に馴染みやすく小指への当たりが優しくなります。つま先の形状では、丸みのあるラウンドトゥや、ゆとりのあるスクエアトゥが小指に負担をかけにくい設計です。

一方、先の細いポインテッドトゥは見た目はスタイリッシュですが、小指を圧迫しやすいため注意が必要です。

また、靴底にクッション性があるものや、衝撃吸収機能のあるソールを選ぶことで、歩行時の足への負担を和らげることができます。機能性とデザインのバランスを考えて選びましょう。

購入前に必ず試し履きをする

どんなに評判の良い靴でも、実際に履いてみなければ自分の足に合うかどうかはわかりません。試し履きの際は、両足とも履いて店内を少し歩いてみるようにしましょう。座った状態だけでなく、立った状態や歩いた時の感覚を確認しましょう。小指が当たる部分に違和感がないか、圧迫感はないか、かかとが浮いたりしないかなど、細かくチェックするのが大切です。可能であれば、普段履いている靴下やストッキングを持参して試し履きすると、より実際に近い状態で確認できます。少しでも違和感があれば、無理をせずに別の靴を検討することをおすすめします。

シューフィッターに相談する

自分に合った靴がよくわからないという方は、足や靴に関する専門知識を持つシューフィッターに相談するのがおすすめです。シューフィッターは足の測定から始まり、歩き方の癖や足の悩みを聞き取った上で、一人ひとりに最適な靴を提案してくれます。小指の痛みでお悩みの場合は、その原因を分析し、予防に効果的な靴の特徴やブランドを教えてもらえるでしょう。

また、既に持っている靴の調整方法や、インソールの選び方についてもアドバイスを受けることができます。デパートや靴専門店にはシューフィッターがいることが多いので、気軽に声をかけてみてくださいね。

小指の痛みを軽減する対処法は？

すでに小指の痛みでお悩みの方や、お気に入りの靴で痛みが生じてしまった場合でも、インソールや保護アイテムの活用、正しい履き方の工夫など、手軽に試せる対処法がたくさんあります。ここからは、小指の痛みを軽減する対処法についてご紹介します。

インソールを活用する

インソールは既に持っている靴の履き心地を改善するためにとても便利なアイテムです。クッション性の高いインソールを使うことで、歩行時の衝撃を和らげ、小指にかかる負担を軽減できます。

セラピストプラネットでは一人ひとりの足の形やサイズに合わせたオーダーメイドのインソールの製作も行っております。今の靴の履き心地が気になる方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。

靴擦れ防止アイテムを使う

小指の痛みや靴擦れを防ぐ専用アイテムを活用するのもおすすめです。小指用の保護パッドやジェルパッドは、靴と足の間でクッションの役割を果たし、摩擦による痛みを軽減してくれます。透明で目立ちにくいものも多く、パンプスなどのおしゃれな靴にも気兼ねなく使えます。

また、靴の内側に貼るクッションテープも効果的で、小指が当たりやすい部分に貼ることで当たりを柔らかくできます。絆創膏を小指に貼って予防する方法もありますが、専用の保護アイテムの方が長時間の使用に適しており、より快適に過ごせるでしょう。

正しい履き方で圧力を軽減する

靴の履き方を少し工夫するだけで、小指への負担を大幅に軽減することができます。靴を履く際は、まずかかとをしっかりと合わせてから、紐やベルトを適切な強さで調整しましょう。きつすぎず緩すぎない、足が靴の中で適度に固定される程度が理想的です。また、靴下選びも重要なポイントで、厚すぎる靴下は靴の中を窮屈にしてしまうため、薄手で滑りの良い素材を選ぶことをおすすめします。長時間履く予定がある日は、途中で靴を脱いで足を休めたり、軽くマッサージしたりすることも効果的です。