皮膚の表面にできた硬くしこりのあるできものを「イボ」や「たこ」、「魚の目」などと呼んだり、耳にしたことがある方も多いでしょう。これらのできものは、それぞれ特徴があり別物であることをご存じですか？
今回は、できものの中でも魚の目について原因やイボなどとの違いなどを解説していきます。また、改善方法もご紹介しますのでぜひ参考にしてください。
魚の目とは？その原因と特徴
皮膚の表面が硬くなったできものを「たこ」や「魚の目」「イボ」などと呼ぶことがあります。それらのできものは、見た目や性状から区別されます。その中でも魚の目とはどのようなできものを指すのでしょうか。
魚の目とは何か、その原因やイボとの違いについて次の項目で詳しく解説します。
魚の目とは何か
魚の目は正式には「鶏眼」と言い、角質が厚くなり皮膚が硬くなった状態であり、真ん中には内側へ食い込むように角質の芯があります。この真ん中にある芯が白く丸い形状から「さかな」の目のように見えることから魚の目と呼ばれるようになったとも言われています。また、神経を圧迫するため押すと痛みが出るのが特徴です。
魚の目の原因となる主な要因
魚の目は、皮膚に繰り返し刺激が加わることで角質が肥厚し形成されます。そのため、日常的に刺激が加わりやすい足の裏にできやすい傾向にあります。また、サイズの合わない靴や同一箇所に持続した圧力がかかるヒール、弾力性のない靴なども魚の目ができる原因です。
タコやイボとの違いについて
タコやイボも角質が肥厚し硬くなった状態ですが、魚の目との大きな違いは真ん中の芯や痛みの有無です。さらにタコは、黄色味を帯びた皮膚の盛り上がりであることが多いのに対し、魚の目は白い皮膚の盛り上がりです。
形成される箇所においても魚の目は足の裏などが多いのに対し、タコは”ペンだこ”と言われるように日常生活の中で良く使う箇所にもできやすいものです。
イボはウイルス感染によるウイルス性のものも多くあり、形成される仕方にも違いがあります。ウイルス性以外にも老人性や軟性線維腫と呼ばれるものもあります。
魚の目を放置するとどうなる？
魚の目が形成された初期の場合、痛みがなければ放置していても日常生活に支障をきたさず特に問題がないことが多いです。しかし、時間が経つにつれて芯はどんどん大きくなります。芯が大きくなると、それに伴い皮膚への食い込みも激しくなり、痛みも増していきます。重症の場合、歩けなくなるほどの痛みが走ったり、日常生活に影響を与えたりする可能性も少なくありません。
魚の目の改善方法は？
魚の目は初期にはそれほど影響を及ぼさないものですが、できた際には重症化する前に対処する必要があります。では、魚の目ができてしまった場合、早期にできる対処法や改善方法はあるのでしょうか。
では、改善方法を下記で2つご紹介します。
市販薬を使ったセルフケア
魚の目ができてしまったけれど、病院などに行く時間がないやまだ初期で痛み等がない状態の時には市販薬でセルフケアすることも可能です。
魚の目に有効とされる成分はサリチル酸と呼ばれ、抗菌作用や皮膚の軟化作用を持っています。その成分が配合された貼り薬や塗り薬が市販で販売されています。
ただし、市販薬では芯を完全に除去できるものではありません。市販薬は、皮膚を柔らかくし悪化を防いだり痛みを和らげたりする効果が期待できます。
自分のライフスタイルや使用状況などを考慮し適当なものを市販薬を選択しましょう。
当院での施術方法
魚の目は芯を完全に除去しなければ再発したり、悪化したりする場合がほとんどです。芯を除去するためには液体窒素などで魚の目を焼いていく処置が主に選択されます。しかし液体窒素を皮膚に直接つけて焼いていくため、痛みを伴う可能性があります。
セラピストプラネットでは、特殊な方法で皮膚を柔らかくし徐々に魚の目を削っていく方法で行います。皮膚を柔らかくすることで処置の際のトラブルを防ぐ効果が期待できます。また、再発しないよう靴の選択の方法や足に負担がかからないような歩き方などのアドバイスを行っていきます。
魚の目を予防する方法は？
では、そもそも魚の目ができないようにする方法はあるのでしょうか。予防法を知っておくことで魚の目だけでなく、イボやタコなどの予防にも役立ちます。
次の項目で予防に効果的な方法を2つご紹介します。
靴選びと正しい履き方のポイント
日常生活で欠かせない靴の選択は、もっとも効果的な予防方法と言えるでしょう。足が圧迫されるようなきつい靴やクッション性のない靴は足への負担が大きくなります。この靴の選択を意識すると、魚の目やイボなどのできものだけでなく、足の関節や筋肉への負担も軽減することができます。さらに、同一箇所に重心がかかるヒールなどを履く際には、歩き方の癖や長時間の歩行を控えるなどを意識すると良いでしょう。
インソールやサポーターの活用方法
魚の目などの足裏のできものには、インソールやサポーターの活用が効果的です。足の変形や歩き方の癖などによって同一箇所に刺激を与えてしまう場合には、インソールやサポーターなどを適切に活用し、加わる圧を分散することで負担の軽減が期待できます。
セラピストプラネットでは、再発防止の観点からも一人ひとりに合ったインソールの作成のご相談も承っています。
広島周辺で魚の目でお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください！
魚の目は真ん中に芯を持ち、芯は皮膚に食い込むように侵食していきます。初期や軽症の場合には違和感を感じる程度ですが、重症化すると神経を圧迫するため歩くたびに痛みを伴うこともあります。イボやタコと間違われることもありますが、これらとの違いは芯や痛みの有無です。また、イボにはウイルス性や老人性などさまざまな種類があります。
魚の目は靴の選択や歩き方、インソールやサポーターの使用などによって予防ができます。もし魚の目ができてしまった場合、程度によっては市販薬等でも対処が可能です。セラピストプラネットでは、巻き爪施術をはじめとする専門資格を持った先生が各院に在籍しています。
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