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爪切りで皮膚を切ってしまったときの正しい対処法|止血方法と病院へ行く目安

爪切りをしているときに、誤って指先の皮膚まで切ってしまった経験はありませんか?ちょっとした不注意で起こりがちなトラブルですが、適切に対処しないと感染症を引き起こすリスクがあるため注意が必要です。本記事では、爪切りで皮膚を切ってしまったときの正しい対処法から、病院へ行くべき判断基準、放置した場合のリスクまで、詳しく解説していきます。

目次

爪切りで皮膚を切ってしまったら?

爪切りで皮膚を切ってしまった場合は、慌てずに適切なケアを行うことが大切です。正しい手順で対処することで感染リスクを減らし、早い回復につながります。ここでは、具体的なケア方法を順を追って説明します。

Step1.まず流水でしっかり洗う

うっかり爪切りで皮膚を傷つけてしまった場合は、慌てずに傷口を清潔にしましょう。流水で30秒以上しっかり洗い流します。このとき、汚れや細菌を落とすために石鹸を使って優しく洗うと効果的です。ただし、刺激の強い石鹸は避け、低刺激性のものを選びましょう。

爪切りや爪の下には雑菌が潜んでいるため、最初の洗浄を丁寧に行うことで感染を防げます。出血の有無に関係なく、まずは洗浄を優先しましょう。

Step2.消毒して絆創膏で保護し感染を防ぐ

傷口を十分に洗浄したら、次に消毒を行います。市販の消毒液を清潔なガーゼやコットンに含ませたあと、傷口とその周辺に塗布します。消毒液がしみることがありますが、これは正常な反応です。

消毒後は、清潔な絆創膏で傷口を保護します。傷口を覆うことで、外部からの雑菌の侵入を防ぎ、回復を促進します。絆創膏は毎日交換し、傷口が湿っている場合や汚れた場合はその都度取り替えることが大切です。

Step3.ズキズキする・熱っぽいときは冷やす

傷口がズキズキと痛む場合や患部が熱を持っているように感じるときは、冷やすと症状を和らげることができます。保冷剤や氷をタオルで包み、患部に当てましょう。冷やす時間は一回につき15〜20分程度。その後30分ほど休憩を挟んでから必要に応じて再度冷やします。

Step4.出血が止まらないときは心臓より高くして圧迫

通常、爪切りでできた小さな傷であれば数分で出血は止まります。もし出血が止まらない場合は、患部を心臓より高い位置に保ち、清潔なガーゼや布で5〜10分間やさしく圧迫しましょう。このとき強く押さえすぎず、一定の圧力を保つことが大切です。圧迫を途中でやめてしまうと再出血する可能性があるため、時間を守って続けてください。

早めに病院へ行ったほうがいいケース

爪切りによる小さな傷は自宅でのケアで回復することが多いですが、以下のような症状がある場合は医療機関への相談が必要です。

  • 出血が15分以上の圧迫止血でも止まらない。
  • 傷が深く、皮膚がぱっくりと開いている。
  • 傷口やその周辺が赤く腫れている。
  • 熱を持っている。
  • 黄色い膿が出ている。
  • 強い痛みが続いている。
  • 発熱がある。など

これらは細菌感染を起こしている可能性が高く、抗生物質の処方が必要になる場合があります。さらに、次のような方は小さな傷でも重症化するリスクがあるため、自己判断せず病院で適切なケアを受けましょう。

  • 糖尿病を患っている方
  • 免疫抑制剤を服用している方
  • 高齢者 など

特に糖尿病の方は、傷の回復が遅く感染を起こしやすい傾向があるため注意が必要です。最後に、数日経っても痛みが引かない、悪化している、または傷が改善する気配がない場合も専門家の診察を受けることをおすすめします。

そのまま放置するとどうなる?考えられるリスク

爪切りで切った傷を適切に対処せずに放置すると、さまざまなリスクが生じる可能性があるため要注意。ここでは、主なリスクについてまとめました。

細菌感染による化膿

傷口を放置する最も大きなリスクは細菌感染です。手指には常に多くの細菌が存在しており、傷口から侵入すると感染症を引き起こします。特にブドウ球菌や連鎖球菌は皮膚感染を起こしやすい代表的な細菌です。

感染が進行すると、傷口から黄色や緑色の膿が出たり、悪臭を伴ったりすることがあります。炎症が広がると皮膚の奥にまで及び、蜂窩織炎などの重い病気に進展するケースも少なくありません。

さらに重症化すると、細菌が血液に入り込み敗血症を引き起こす可能性があります。爪切りでできた小さな傷でも油断は禁物です。赤み・腫れ・膿などの感染サインが出たら、放置せず早めにケアしましょう。

腫れや痛みが長引いて悪化

傷口を適切にケアせず放置すると回復が遅くなり、腫れや痛みが長引く原因になります。炎症反応が続くと患部が熱を持ち、ズキズキとした痛みが絶えず起こることもあります。

特に神経が多く集まっている爪の周囲は、小さな傷でも強い痛みを感じやすい部位です。そのため慢性的な炎症状態が続くと、手を使う作業や家事に支障をきたし、日常生活に大きな不便をもたらす可能性があります。

糖尿病や免疫力低下がある人は重症化しやすい

糖尿病や免疫力が低下している方は、小さな傷でも感染や重症化につながりやすいため注意が必要です。糖尿病では血流が悪化し傷の回復が遅くなるうえ、免疫機能も低下しているため感染に弱くなります。

高齢者も同様にリスクが高いほか、がんの療養中の方や免疫抑制剤を使用している方も抵抗力が落ちているため、些細な傷が重大な問題に発展する可能性があります。

子どもや高齢者の爪切りで注意すべきポイント

セルフケアの場面では、お子さんや高齢の方の爪を安全に整える工夫も大切です。ここでは、自分の爪を切るときとは異なる注意点をまとめました。

小さな爪は専用の爪切りを使う

赤ちゃんや小さな子どもの爪はとても薄く柔らかいため、大人と同じ爪切りでは思わぬケガにつながることがあります。子ども専用の爪切りやベビー用の爪やすりを使えば、切りすぎを防ぎ、安心してケアできます。爪は成長が早いため週1〜2回のこまめなケアが必要です。特に入浴後にケアすると切りやすくなります。

介助するときは指先をしっかり支える

高齢者や子どもの爪を切るときは、爪を切る側の手だけでなく、相手の指も安定させることが大切です。指先を固定しないまま切ろうとすると、予期せぬ動きで皮膚を傷つけてしまう危険があります。介助する際は、親指と人差し指で指先を軽く支え、適度な力で安定させてから切り始めましょう。さらに、十分な明るさの下で行うことで境目が見えやすくなり、安全にケアできます。

無理に切らず定期的に整える

爪は一度に切ろうとせず、少しずつ整えることが大切です。特に巻き爪や厚く変形した爪を無理に切ると、皮膚を傷つける危険があります。高齢者の爪は加齢で硬く厚くなりやすく、通常の爪切りでは対応が難しいこともあります。その場合は、医療機関や訪問看護、フットケア専門サロンなどに相談しましょう。定期的にケアすれば一度に切る量が少なく済み、失敗のリスクも軽減できます。目安は2週間に1回程度です。

広島周辺で爪切りにお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!

この記事では、爪切りで皮膚を切ってしまったときの正しい対処法や、病院へ行くべき判断基準などについて詳しくご紹介しました。

セラピストプラネットでは、巻き爪施術をはじめとする専門資格を持った先生が各院に在籍しています。もし現在、広島周辺で爪切りにお悩みの方はセラピストプラネットにお気軽にご相談ください!

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サイト監修者

東京大学 医学部 卒業
美容内科医/美容皮膚科医/AGA外来医/整形外科医

お一人でも多くの方が実績になるよう、真心を込めた対応を心がけております。また、処方後のアフターケアにも細やかに対応いたします。是非お気軽にご相談ください。

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