足の裏の痛みや硬いしこりにお悩みではありませんか?痛みがある場合は、魚の目ができているかもしれません。
この魚の目は、足の特定部分に繰り返し圧力がかかることで、誰にでもできる可能性がある足のトラブルです。
この記事では、魚の目の特徴や、魚の目に効果が期待できる薬、魚の目を防ぐための予防策などについて詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
魚の目とは?症状と原因を知ろう
魚の目は、正式には「鶏眼(けいがん)」と呼ばれるこの症状は、足への継続的な圧迫や摩擦によって起こります。まずは、魚の目の特徴や原因、放置するとどうなるのかについて詳しくご紹介します。
魚の目の特徴と症状
魚の目の最大の特徴は、中心部に白い点のような「芯」ができることです。この芯は皮膚の奥に向かって円錐状に伸びており、まるで魚の目のように見えることから名付けられました。
初期段階では皮膚の硬さや違和感を感じる程度ですが、芯が成長して神経のある部分まで届くようになると、歩いたり押したりした時に強い痛みを感じるようになります。「足の裏に小石が入っているような痛み」がイメージしやすいでしょう。
悪化すると歩行が困難になるケースもあります。
見た目は直径5〜7mm程度の円形で、中央部分がやや凹んでいるのが一般的です。タコとよく似ていますが、タコには芯がなく、痛みもほとんどありません。
魚の目ができやすい箇所
魚の目は、骨が皮膚のすぐ下にある場所で、かつ体重や圧力が集中しやすい部分にできやすい傾向があります。
もっとも多いのは足の裏で、特に親指・人差し指・中指の付け根あたりによく見られます。また、ハイヒールや先の細い靴を履く方の場合、親指や小指の側面、薬指の先などにもできやすくなります。
足の指と指の間にできることもあり、これは「軟性鶏眼」と呼ばれます。通常の魚の目は硬くて乾燥していますが、指の間は湿っているため、柔らかい状態になるのが特徴です。
手にできることは稀ですが、鉛筆やペンなどの道具を長時間使う仕事をしている方の場合、手の指にできる可能性もあります。
放置した場合のリスク
魚の目を放置すると、芯がどんどん大きくなり、皮膚の奥深くまで食い込んでいきます。芯が成長すればするほど、神経への刺激が強くなり、痛みも増していきます。
さらに注意が必要なのは、滑液包炎という炎症を併発する可能性があることです。これは強い痛みや腫れを伴う症状で、生活に大きな支障をきたします。
魚の目に効果が期待できる薬
基本的には当院のようなフットケアを専門で行っているところで施術を受けることをおすすめします。魚の目を自分でケアしようとすると、かえって悪化させてしまうリスクがあるからです。
しかし、忙しくて行く時間がないなどの理由でセルフケアを行う場合は、効果が期待できる薬を選ぶようにしてくださいね。
薬局などで購入できる魚の目用の薬は、主に「サリチル酸」という成分が配合されており、硬くなった角質を柔らかくして取り除きやすくします。ここでは市販薬の種類や正しい使い方についてご紹介します。
市販薬の種類:塗り薬・貼り薬・ジェル
魚の目用の市販薬には、主に「貼り薬」「塗り薬」「ジェル」の3つのタイプがあります。
貼り薬タイプは、薬剤が付いた絆創膏を患部に貼って2〜3日そのままにしておくだけです。毎日塗る手間がかかりません。スピール膏などが代表的な商品です。
塗り薬タイプは、液体状の薬を患部に塗布します。1日に数回塗る必要がありますが、患部の大きさに合わせて使える点が便利です。貼り薬で肌がかぶれやすい方にもおすすめです。
ジェルタイプは、塗り薬と貼り薬の中間のような使い心地で、患部に塗った後に乾燥して膜を作ります。
どのタイプも主成分はサリチル酸で、効果に大きな違いはありません。使いやすさに合わせて選ぶと良いでしょう。
市販薬の正しい使い方
市販薬を使う際は、患部の大きさに合ったサイズを選ぶことが大切です。薬剤が正常な皮膚に触れないよう、魚の目と同じか、やや小さめのサイズを使用しましょう。
貼り薬の場合は、入浴後に足をよく拭いてから患部に貼り、2〜3日ごとに新しいものに交換します。数日後、患部が白くふやけてきたら、清潔なピンセットなどで痛みを感じない程度に優しく取り除きます。
塗り薬の場合は、1日数回、3〜4日間続けて患部に塗布します。
魚の目は芯を完全に取り除かないと再発するため、芯が取れるまで根気よく続けることが大切です。
使用時の注意点
市販薬を使う際には、いくつか注意すべき点があります。
まず、サリチル酸は角質を溶かす作用が強いため、正常な皮膚に付着すると、その部分も白く軟化して痛みが出ることがあります。もし正常な皮膚に薬剤が付いてしまった場合は、すぐに拭き取りましょう。
また、無理に魚の目を取り除こうとするのは禁物です。カッターやカミソリ、はさみなどで削ると、出血したり細菌感染を起こしたりする危険性があります。
糖尿病の方や皮膚に傷がある方、炎症を起こしている方は、市販薬の使用前に必ず医師に相談してください。
使用後に肌のかゆみ、痛み、赤みなどの異常が現れた場合は、すぐに使用を中止して病院に相談しましょう。
魚の目を防ぐための予防策
魚の目は改善できたとしても、原因となる圧迫や摩擦が続けば再発しやすい症状です。ぜひ対策を行いましょう。足を清潔に保ち、定期的なケアを行い、足裏への負担を減らすことで、健康な状態をキープできます。
足を清潔に保つ
足を清潔に保つことは、魚の目の予防だけでなく、足全体の健康維持にもつながります。
お風呂では、足の裏や指の間まで丁寧に洗いましょう。強くこするのではなく、マッサージするように洗うのがポイントです。
指の間は湿気が残りやすく、皮膚トラブルの原因になることがあるので、入浴後にしっかりと拭き取りましょう。
また、乾燥も角質を硬くする原因になるため、保湿クリームを塗って足の皮膚を柔らかく保つこともおすすめです。
定期的な角質ケアで健康な足を保つ
定期的な角質ケアも、魚の目予防として大切です。
おすすめは、お風呂で足をよくふやかした後に、専用のやすりを使って優しく角質を取り除く方法です。力任せにゴシゴシこするのではなく、一方向に優しく動かしながら、少しずつ角質を落としていきます。
ケアの頻度は、二週間に1回程度が目安です。やり過ぎると必要な角質まで削ってしまい、かえって皮膚を傷める原因になるので注意しましょう。手で触って少し柔らかくなった程度で止めるのがコツです。
足裏の負担を減らす
足裏への負担を減らすことも、大切なポイントです。
まず、自分の足のサイズに合った靴を選びましょう。小さすぎる靴は圧迫の原因に、大きすぎる靴は摩擦の原因になります。靴屋さんで足のサイズを測ってもらうのもおすすめです。
ハイヒールや先の細い靴は、足の特定部分に負担がかかりやすいため、長時間の使用は避けましょう。
また、歩き方のクセも見直してみましょう。O脚やがに股などの歩き方は、足裏の一部に負担が集中しやすくなります。正しい歩き方を意識することで、足全体でバランスよく体重を支えられるようになります。
広島周辺で魚の目にお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!
この記事では、魚の目の特徴や、魚の目に効果が期待できる薬、魚の目を防ぐための予防策などについて詳しくご紹介しました。
魚の目は、足への継続的な圧迫や摩擦によってできる皮膚トラブルです。中心に芯があり、放置すると痛みが強くなって歩行困難になることもあります。初期段階であれば、サリチル酸を配合した市販薬で対処できますが、使用する際は正常な皮膚を傷めないよう注意してくださいね。
セラピストプラネットでは、巻き爪施術をはじめとする専門資格を持った先生が各院に在籍しています。もし現在、広島周辺で魚の目にお悩みの方はセラピストプラネットにお気軽にご相談ください!
