「最近、手の指の爪が食い込んで痛い…」「陥入爪は足の指にできるものだと思っていたのに」などのように、、手の指に起きる予期せぬ痛みに戸惑い、悩んでいませんか?
多くの方が「陥入爪(かんにゅうそう)は足の症状」というイメージをお持ちですが、実は手の指にも発生することがあります。
デスクワークや家事など、日常生活で酷使しがちな手の指だからこそ、痛みが出ると集中できず、つらいものですよね。
この記事では、手の陥入爪の原因や対処法、改善方法などについて詳しくご紹介します。
この記事を読めば、指先の不快な痛みから解放されるための方法がわかるでしょう。ぜひ参考にしてみてくださいね。
「足だけじゃない」手の陥入爪とは?症状と悪化のリスク
陥入爪とは、爪の角や側面が周囲の皮膚に食い込み、痛みや炎症を引き起こす状態のことです。
よく似た症状に「巻き爪」がありますが、これは爪自体が内側(アルファベットのCの形)に巻いている状態を指します。
陥入爪と巻き爪は合併することもありますが、爪が巻いていなくても、食い込んでいれば陥入爪となります。
進行度でわかる症状セルフチェックリスト
ご自身の症状がどの段階にあるか、まずはチェックしてみましょう。
進行度によって対処法も変わってきます。
進行度 | 症状の例 |
ステージ1:初期段階 – 爪の周りを押すと少し痛い | ・指先に圧迫感がある・皮膚が少し赤くなっている |
ステージ2:炎症段階 – 何もしなくてもズキズキ痛む | ・爪の周りが赤く腫れている・腫れた部分に熱感がある |
ステージ3:感染段階 – 腫れた部分から黄色や緑色の膿が出ている | ・脈打つような激しい痛みがある・悪臭がすることがある |
ステージ4:肉芽形成 – 爪の脇に赤い肉の盛り上がり(肉芽)ができている | 肉芽は少し触れただけで出血しやすい |
特に手の指は神経が密集しているため、足よりも強い痛みを感じやすい傾向があります。
放置は危険!化膿や激しい痛みを引き起こすことも
「これくらいの痛みなら大丈夫だろう」と放置してしまうのは大変危険です。
症状が悪化すると、細菌感染が広がり、指全体が腫れあがる「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」という重い感染症につながる恐れもあります。
また、慢性的な炎症によって形成される肉芽(にくげ)は、痛みが強く、日常生活に大きな支障をきたします。
早めの対処が、痛みと施術期間を最小限に抑える鍵です。
なぜ手に?陥入爪を引き起こす日常生活の意外な原因
手の陥入爪は、特別なことが原因で起こるわけではありません。
むしろ、普段の何気ない習慣が引き金となっているケースがほとんどです。
ご自身の生活を振り返りながら、原因を探ってみましょう。
間違った爪の切り方(深爪・バイアスカット)
手の陥入爪における最も大きな原因は、間違った爪の切り方です。
爪の両角を深く切り落としてしまう「バイアスカット」や、爪を短く切りすぎる「深爪」はしないようにしましょう。
爪の角を切り落とすと、新しく伸びてきた爪がまっすぐ進めず、周囲の皮膚に突き刺さってしまいます。
指先への負担(デスクワーク、水仕事、ジェルネイルなど)
日常生活における指先への継続的な負担も、陥入爪の原因となります。
・デスクワーク:長時間のタイピングは、指先に継続的な圧力をかけます。
・水仕事・手洗い:洗剤やアルコール消毒液は、爪や皮膚を乾燥させ、脆くしてしまいます。
・ジェルネイル:爪への物理的な圧力や、オフする際の薬剤が爪にダメージを与えることがあります。
・その他:きつすぎる手袋の着用や、指をぶつけるなどの外傷も原因になり得ます。
仕事や家事はいつからできる?
手術後の生活について、特に仕事や家事への影響は気になる点だと思います。
回復の度合いは個人差がありますが、一般的な目安は以下の通りです。
・デスクワークなど指への負担が少ない仕事:多くの場合、手術の翌日から可能です。
・手作業が多い仕事や重い物を持つ作業:指先に負担がかかるため、1週間程度は休むか、作業を制限する必要があります。
・水仕事や家事:傷口が濡れると感染のリスクが高まるため、防水の保護をするなど工夫が必要です。本格的な水仕事は抜糸後(術後1〜2週間後)からが安心です。
いずれの場合も、自己判断せず、必ず医師の指示に従うようにしてください。
陥入爪を予防する正しい爪のケア方法
一度陥入爪になると、再発しやすい傾向があります。
施術が終わった後も、日々の正しいケアで再発を防いでいきましょう。
「スクエアオフカット」の切り方を身につける
陥入爪を予防するために大切なのは、正しい爪切りを習慣にすることです。
爪の角を切り落とさず、指の先端と同じくらいの長さを保つ「スクエアオフカット」を心がけましょう。
・爪をまっすぐ横に切ります(スクエアカット)。
・両端の角が鋭く、引っかかる場合は、爪やすりで少しだけ削って丸みを持たせます(オフ)。
深爪を避け、爪の白い部分が1mm程度残る長さが理想的です。
爪と指先をしっかり保湿する
爪も皮膚の一部であり、乾燥すると脆くなり、割れや変形を引き起こしやすくなります。
特に水仕事や手洗い、アルコール消毒の後は、爪の周りまで丁寧に保湿しましょう。
ネイルオイルやハンドクリームを使い、爪の根元(甘皮部分)を優しくマッサージするように塗り込むのが効果的です。
指先への負担を減らす工夫を
日常生活で、指先への負担を意識的に減らすことも大切です。
・デスクワークが多い方は、クッション性のあるキーボードリストレストを使う。
・水仕事をする際は、ゴム手袋を着用する。
・爪に負担のかかるジェルネイルは、お休みする期間を設ける。
こうした小さな心がけが、痛みのない快適な指先を保つことにつながります。
広島周辺で陥入爪のトゲにお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!
この記事では、手の陥入爪の原因や対処法、改善方法などについて詳しくご紹介しました。
手の陥入爪は「足だけのトラブル」と思われがちですが、実際には日常生活で酷使する手の指にも起こります。初期の軽い痛みから始まり、炎症や膿、さらには肉芽形成へと進行することもあり、放置すると重症化するリスクもあります。特に手は神経が密集しているため、足以上に強い痛みを感じやすく、早めの対処が欠かせません。
原因の多くは、深爪や不適切な爪の切り方、日常のちょっとした指先への負担です。再発を防ぐには、正しいスクエアカットで爪を整え、清潔と保湿を心がけることが基本です。さらに、スマホやパソコン作業の合間に指先を休めたり、ぶつけないように注意するなど、生活習慣の見直しも行いましょう。
特に炎症や膿がある場合は、専門家による施術が必要です。軽度なら抗菌薬やテーピングで改善が見込めますが、繰り返す重度の症状では手術が行われることもあります。ただし、適切に施術とケアを行えば、再発を防ぎながら快適な日常生活を取り戻すことができます。
セラピストプラネットでは、巻き爪施術をはじめとする専門資格を持った先生が各院に在籍しています。
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