足の爪が以前よりも厚くなってきた、硬くて切りにくい、靴を履くと爪が当たって痛い…そんなお悩みはありませんか？これらの症状から考えられるのが、「肥厚爪（ひこうそう）」です。
肥厚爪は、足の爪が通常よりも厚く硬くなってしまう状態で、加齢や靴による圧迫、爪水虫などさまざまな原因で起こります。放置していると、靴下に引っかかったり、歩くたびに痛みを感じたりします。しかし、肥厚爪はケアと生活習慣の見直しで予防・改善することができます。
この記事では、肥厚爪の原因や、肥厚爪の正しい切り方、予防・改善方法などについて詳しくご紹介します。
肥厚爪とは？
まずは肥厚爪がどのような状態なのか、特徴をご紹介します。
肥厚爪の特徴
肥厚爪とは、足の爪が通常よりも厚くなってしまった状態のことを指します。健康な爪は薄くて透明感があり、ほどよい柔らかさを持っていますが、肥厚爪になると厚く硬くなり、色が茶色や黄色っぽく濁って見えるようになります。爪の表面がでこぼこしてきたり、まるで爪の上にもう一枚爪が重なっているように見えたり、途中で割れたりすることもあります。手の爪よりも足の爪、特に親指の爪に多く見られる症状です。
肥厚爪がもたらす影響
肥厚爪を放置していると、厚くなった爪が隣の指や爪周りの皮膚に当たって痛みが出たり、炎症を起こしたりすることがあります。靴下を履くときに爪が引っかかって脱ぎ履きしにくくなったり、靴を履くたびに爪が圧迫されて痛みを感じるようになることもあります。重症化すると歩行が困難になり、痛みのために外出を控えるようになってしまうケースも少なくありません。また、どこかにぶつけたり靴下に引っかかったりすることで、爪が剥がれてしまうこともあります。
肥厚爪の原因は？
肥厚爪はなぜ起こるのでしょうか？爪水虫や加齢、靴による圧迫など、さまざまな原因があります。ここからは、肥厚爪の原因をご紹介します。
爪白癬（爪水虫）との関係
肥厚爪の原因のひとつとして、爪白癬（爪水虫）が関係していることがあります。爪白癬とは、白癬菌というカビの一種が爪に感染することで起こる病気です。爪白癬になると、爪が白く濁ったり厚くなったり、もろく崩れやすくなったりします。足の水虫を放置していると、その白癬菌が爪にも感染して肥厚爪を引き起こすケースが多く見られます。
ただし、すべての肥厚爪が爪白癬というわけではありません。爪が厚くなっているからといって必ずしも爪水虫とは限らないため、気になる場合は皮膚科で検査を受けることが大切です。
加齢による爪の変化
年齢を重ねることも、肥厚爪の大きな原因のひとつです。加齢とともに水分が失われていくと乾燥してしまい、弾力性を失ってゴワゴワとした爪に変化していきます。これは肌が年齢とともに乾燥してツヤを失っていくのと同じような現象です。
足先の血行が悪くなることで爪に十分な栄養が届きにくくなり、新陳代謝が低下して爪の成長が遅くなることも影響しています。その結果、爪が厚く硬くなる傾向があるのです。
靴による圧迫や負担
自分の足に合わない靴を履き続けることも、肥厚爪の重要な原因となります。特につま先部分に余裕がない小さめの靴や、ハイヒールなどの窮屈な靴を長時間履いていると、爪に継続的な圧力や刺激が加わります。爪は外からの力を受け続けると、厚く硬くなる性質があるのです。また、靴のサイズが大きすぎても、歩くたびに靴の中で足が前後に動いて爪先が靴にぶつかり、同じように負担がかかってしまいます。こうした靴による継続的な圧迫や摩擦が、肥厚爪や巻き爪などさまざまな爪トラブルを引き起こす原因となります。
肥厚爪の正しい切り方と注意点
厚くなった爪を安全に切るには、正しいやり方で行うことが大切です。ここでは、肥厚爪に適した道具の選び方から、やすりと併用した切り方まで、詳しく解説します。
肥厚爪に適した道具の選び方
肥厚爪を安全に切るためには、適切な道具を選ぶことがとても大切です。普通の爪切りでは刃が入らないことが多いため、厚爪専用のニッパー型爪切りを使用しましょう。ニッパー型は工具のような形をしており、刃が開く幅が広く（約7mm前後）、厚みのある爪にもしっかり対応できます。刃の形状は、爪をまっすぐに切れる直線刃のものが足の爪には適しています。また、爪を削って薄くするための爪やすりも必要です。肥厚爪には少し粗めの鉄やすりがおすすめで、表面の厚みを減らすのに効果的です。
肥厚爪を切る際の手順：やすりとの併用
肥厚爪を切る前には、足浴や温めたタオルで爪を10分ほど柔らかくしておきましょう。これによって爪切りがスムーズになり、痛みも軽減できます。まず爪やすりを使って、厚くなった部分を削って薄くしていきます。やすりは一方向に動かすのがポイントで、往復させると爪を傷めてしまうことがあります。爪が薄くなったら、ニッパー型爪切りで縦方向に少しずつカットし、その後横方向へと進めます。爪の長さは指先と同じくらいに整え、深爪にならないよう注意しましょう。切った後は再びやすりで角を丸く滑らかに整えます。理想的な形は、四角形に角の丸みをつけた「スクエアオフカット」です。
肥厚爪を予防・改善するための方法
肥厚爪は予防・改善することができます。ここからは、肥厚爪を予防・改善するための方法をご紹介します。
毎日のケアでできること
肥厚爪を予防・改善するためには、毎日の丁寧なケアが欠かせません。まず大切なのは、爪を清潔に保つことです。入浴時には足や爪の間に溜まった汚れや角質をブラシで優しく洗い流しましょう。爪と皮膚の隙間に汚れが溜まると、そこから雑菌が繁殖して肥厚爪が悪化する原因となります。
次に大切なのが保湿ケアです。年齢を重ねると爪は水分を失って乾燥し、硬く厚くなりやすくなります。お風呂上がりには、手や顔に使っている保湿クリームやオイルを爪にもしっかり塗って、乾燥を防ぎましょう。保湿の際に軽くマッサージすると血行が良くなり、健康な爪の成長を促す効果も期待できます。これらのケアを習慣化することで、肥厚爪の予防や改善につながります。
生活習慣を見直して健康な爪を保つ
日常の生活習慣を見直すことも大切です。そのためにはまず、自分の足に合った靴を選びましょう。つま先に1〜1.5cmほどのゆとりがあり、足の甲をしっかり固定できる紐靴がおすすめです。窮屈な靴は爪に継続的な圧力をかけて肥厚爪の原因となるため、靴選びはしっかり行いましょう。
また、爪を切る際は深爪にならないよう注意が必要です。深爪にすると指先の皮膚が盛り上がって爪の成長を妨げ、厚みが増す原因になります。爪の長さは指先と同じくらいに整えるのが理想的です。
さらに、適度な運動も大切です。日常的に歩くことで爪に適度な刺激が加わり、健やかな爪の成長が促されます。こうした生活習慣の改善が、きれいな爪を維持する基盤となります。
広島周辺で肥厚爪にお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください！
この記事では、肥厚爪の原因や、肥厚爪の正しい切り方、予防・改善方法などについて詳しくご紹介しました。
肥厚爪は、足の爪が通常よりも厚く硬くなってしまう状態で、放置すると痛みや歩行困難につながることもあります。主な原因には、爪白癬（爪水虫）、加齢による爪の変化、合わない靴による圧迫などがあります。これらの原因を理解することで、予防や対策につなげることができます。切る時は、厚爪専用のニッパー型爪切りと爪やすりを使い、足浴で爪を柔らかくしてから丁寧に整えましょう。やすりで厚みを減らしてからニッパーで切り、最後に角を滑らかに整える手順を守ることで、安全にケアできます。
セラピストプラネットでは、巻き爪施術をはじめとする専門資格を持った先生が各院に在籍しています。
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