足の爪が厚くなる！改善方法や対策方法は？

2025年12月3日

足の爪が分厚くなってきた、爪が硬くて切りにくいなどのお悩みはありませんか？

爪が厚くなると、靴を履いた時に痛みを感じたり、歩きにくくなったりすることがあります。この記事では、足の爪が厚くなる原因や、厚くなるリスク、爪が厚くなるのを防ぐ方法などについて詳しくご紹介します。

足の爪が厚くなる原因とは？

爪が厚くなる現象は「肥厚爪（ひこうそう）」と呼ばれ、特に高齢の方に多く見られます。放っておくと靴を履くときに痛みを感じたり、歩きにくくなったりすることも。高齢者の方の場合、転倒した場合に骨折のリスクが高いので、歩きにくいと感じている場合は特に注意が必要です。まずは、足の爪が厚くなってしまう原因についてご紹介します。

加齢による爪の変化

年齢を重ねると、肌の潤いが失われていくのと同じように、爪も変わっていきます。若い頃は薄くてピンク色だった爪も、だんだんと硬くゴワゴワした質感に変わっていくのです。これは爪の水分が減少し、乾燥して弾力性が失われるからです。

特に70代や80代になると、足の爪が厚く硬くなる傾向が強まります。爪の伸びるスピードも遅くなり、数ヶ月経っても数mmしか伸びないなんてことも。色も健康的に見えるピンク色から、灰色や褐色に変わることがありますが、これらは加齢に伴う自然な変化とされています。

外部から受ける刺激や圧迫

サイズの合わない靴を長時間履き続けていると、足の爪に継続的な圧力がかかります。爪は外からの力を受け続けると、身を守ろうとして厚くなる性質があるのです。スポーツで繰り返し爪に衝撃が加わったり、足の指をぶつけたりすることも原因になります。さらに深爪の習慣がある方は、指先の柔らかい部分が盛り上がって爪の成長を妨げ、層状に爪が厚くなってしまうこともあります。爪切りの回数が少なかったり、入浴時に爪をきれいに洗わなかったりすると、爪と皮膚の間に角質が溜まって厚みが増すケースもあります。

爪白癬（爪水虫）を発症している

爪が厚くなる原因として知っておくべきが、爪白癬（そうはくせん）、いわゆる爪水虫です。これは白癬菌というカビの一種が爪に感染して起こる病気で、日本では10人に1人が患っているともいわれています。

爪白癬になると、爪が白や黄色に濁って見え、徐々に厚くなっていきます。進行すると爪がボロボロと崩れやすくなるのが特徴です。痛みやかゆみはほとんどありませんが、足の水虫から爪に菌が移って発症することが多いため、足に水虫がある方は注意が必要です。爪白癬かどうかは見た目だけでは判断できないので、爪の変化が気になる場合は皮膚科などで検査を受けましょう。

足の爪が厚くなるとどうなるのか？

爪が厚くなること自体は、すぐに健康を脅かすものではありません。しかし放置していると、生活にさまざまな支障が出てくる可能性があります。爪が分厚くなることで起こりうる問題について詳しくご紹介します。

痛みや違和感を感じやすくなる

爪が厚くなると、靴を履いた時に爪が靴の内側に当たって圧迫され、痛みを感じることがあります。特に靴下を履くときに引っかかったり、着脱しにくくなったりすることも。最初は軽い違和感程度でも、そのまま放っておくと痛みが強くなり、靴を履くこと自体が辛くなってしまうケースもあります。

痛みのせいで外出を控えるようになると、運動不足や気分の落ち込みにもつながりかねません。また、厚くなった爪の下の皮膚組織に負担がかかり、圧迫による痛みが増すこともあります。

歩行に影響が出る

爪が厚く変形してくると、歩くときのバランスが取りにくくなります。爪は、足の指先を保護し、歩行時に地面を蹴り出す際の力を支える役割を持っています。しかし爪が厚くなりすぎると、この機能がうまく働かなくなり、歩き方に変化が生じてしまうのです。特に親指の爪が厚くなると、体重を支える際にバランスが崩れやすくなります。また、痛みをかばうように歩くことで姿勢が悪くなり、膝や腰への負担が増える可能性もあります。高齢の方の場合、歩行が不安定になることで転倒のリスクも高まります。

爪が割れる・欠けるリスクが増える

厚くなった爪は一見すると丈夫そうに見えますが、実際には乾燥してもろくなっていることが多く、割れたり欠けたりしやすい状態です。爪が途中で割れてしまうと、そこから細菌が入り込んで炎症を起こす恐れがあります。また、爪が部分的に剥がれたり、表面が層状に剥離したりすることもあります。爪が割れると見た目が気になるだけでなく、靴下に引っかかったり、痛みを伴ったりすることもあるでしょう。特に爪白癬がある場合は、爪がボロボロと崩れやすくなる傾向があります。

二次的な感染症のリスクがある

爪が厚くなって変形すると、爪と皮膚の間に隙間ができやすくなり、そこに角質や汚れが溜まりやすくなります。この状態が続くと、細菌や真菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。

特に爪白癬を放置していると、爪の中に大量の白癬菌が存在するため、足の他の部分や家族への感染源になる可能性があります。また、爪による小さな傷から細菌が侵入して、皮膚の深い部分で炎症を起こす蜂窩織炎（ほうかしきえん）という病気を引き起こすこともあります。糖尿病の方は特に感染症のリスクが高いため、注意が必要です。

足の爪が厚くなるのを改善＆防ぐためにはどうすればいい？

爪が厚くなるのを予防するには、毎日のケアが大切です。外側からのお手入れと、内側からの栄養補給の両方を意識することで、健康的な爪を保ちやすくなります。ここからは、足の爪が厚くなるのを改善する＆防ぐ方法をご紹介します。

保湿ケアをして爪を柔軟に保つ

爪が乾燥すると硬くもろくなり、厚くなりやすくなります。お風呂上がりには、ハンドクリームやネイルオイルを爪とその周りにしっかり塗って保湿しましょう。爪の根元や側面にもクリームを優しく揉み込むように塗ると、血行も良くなるのでぜひお試しください。

手を洗った後やアルコール消毒をした後は特に乾燥しやすいので、こまめに保湿することが大切です。入浴時には、歯ブラシなどで爪の周りを優しく洗って清潔に保ち、爪と皮膚の間に溜まった汚れや角質を取り除きましょう。保湿を習慣にすることで、爪の柔軟性が保たれ、健康的な状態を維持しやすくなります。

食生活の見直しで爪の健康を守る

健康的な爪を育てるには、タンパク質を中心にバランスの良い食事を心がけましょう。動物性タンパク質（肉、魚、卵など）は爪に弾力を与え、豆腐や納豆などの植物性タンパク質は爪を丈夫にしてくれます。また、ビタミンA（レバー、緑黄色野菜）は爪の形成に、ビタミンB群（納豆、レバー）は細胞の活性化に、ビタミンE（ほうれん草、アボカド）は血行促進に役立ちます。鉄分（レバー、ひじき）や亜鉛（牡蠣、大豆）などのミネラルも、爪を丈夫に保つために欠かせません。さまざまな栄養素をバランスよく摂ることで、体の内側から爪の健康をサポートできます。