爪の横の硬い皮膚が痛い原因は、爪周囲炎が考えられます。「ひょうそ」ともいう症状で、巻き爪や深爪、ささくれ、ネイルなどが原因で発症するといわれています。この記事では、爪の横の硬い皮膚が痛い原因や爪周囲炎の原因、予防方法などについて詳しくご紹介します。
爪の横の硬い皮膚が痛い原因は爪周囲炎(ひょうそ)?
爪のまわりに赤みや腫れ、押すとズキッとするような痛みがある時、爪周囲炎(そうしゅうえん)、いわゆる「ひょうそ」の可能性があります。小さな傷口から細菌やウイルス、カビなどが入り込んで炎症を起こすことがあり、痛みや違和感を感じたら、触らず清潔に保つことが大切です。原因によって症状や対処法が異なるため、早めの検査がおすすめです。爪周囲炎(ひょうそ)には3つの種類があります。
細菌性ひょうそ
もっともよくみられるのが、細菌によって起こる「細菌性ひょうそ」です。些細な傷やさかむけ、ささくれなどから皮膚の常在菌である黄色ブドウ球菌や連鎖球菌が入り込み、炎症が起こります。爪の横が赤く腫れたり、膿がたまってクリーム色や黄緑色に見えたりすることもあります。強い痛みを感じることもあり、我慢して放置してしまうと症状が悪化するおそれがあります。膿が出てきた場合や、熱を持って腫れているような場合は、皮膚科での検査が必要です。
ヘルペス性ひょうそ
ヘルペスウイルスによって起こる「ヘルペス性ひょうそ」は、単純ヘルペスウイルスというウイルスが原因です。主に小さな水ぶくれが爪のまわりや指にでき、チクチク・ピリピリとした特有の痛みをともないます。口唇ヘルペスが手にうつることで発症することもあります。一見すると手湿疹やただの水疱に見えることもありますが、ウイルスが原因の場合は感染力があるため、触った部分から他の場所に広がることも。無理に潰すのは避けてくださいね。
カンジダ性ひょうそ
「カンジダ性ひょうそ」は、カンジダというカビの一種が原因で起こる炎症です。水に触れる機会が多い方や、手が常に湿った状態になりやすい方に特に多い傾向があります。爪のまわりがじんわり赤くなったり、爪そのものが白く濁ってきたり、表面がデコボコになることもあります。見た目の変化がゆっくり進むため、気付かないこともありますが、痛みや違和感が出たら注意が必要です。清潔と乾燥を心がけながら、必要に応じて抗真菌薬などを使った施術が行われます。
爪周囲炎(ひょうそ)になる原因は?
爪周囲炎(ひょうそ)は、ほんの些細なことがきっかけで起こることがあります。手指を使う作業やケアの中で皮膚が傷つき、そこに細菌やカビ、ウイルスが入り込むことで炎症が起きるのです。気付かないうちに小さな傷ができていることもあるため、普段から清潔を保つことがとても大切です。ここからは、よくある原因についてご紹介します。
ささくれができている
ささくれは、乾燥や刺激によって皮膚の端がめくれてしまった状態で、誰にでも起こりやすいものです。この小さなささくれが爪周囲炎の原因になることがあります。めくれた皮膚のスキマから細菌が入り込むと、爪のまわりが赤く腫れて痛みが出ることがあるのです。無意識にささくれを引っ張ったり、噛んだりしてしまうと傷が深くなり、さらに感染のリスクが高まります。見つけたときは無理に取らず、清潔なハサミなどで丁寧にカットするようにしましょう。
深爪や巻き爪などの爪のトラブルがある
爪を短く切りすぎてしまう深爪や、爪が内側に巻き込んでしまう巻き爪は、見た目だけでなく健康面でも注意が必要です。これらのトラブルがあると、爪のまわりの皮膚に無理な圧力がかかったり、皮膚が傷ついてしまったりすることがあります。そこから細菌が入り込むと、炎症や痛みをともなう爪周囲炎を引き起こすことも。爪の切り方や足の形に合わない靴なども影響するため、日ごろから予防を心がけることが大切です。
ネイルをしている
ネイルを楽しんでいる方も、爪まわりのトラブルには注意が必要です。甘皮を強く押しすぎたり、無理にカットしたりすると、皮膚に小さな傷ができてしまいます。また、除光液の頻繁な使用で皮膚が乾燥したり荒れたりすることも、爪周囲炎の原因となります。可愛いネイルを長く楽しむためにも、爪と皮膚を傷つけないよう優しく扱い、ケア用品も肌にやさしいものを選ぶようにしましょう。トラブルを防ぐためには、休息期間を設けるのもおすすめです。
爪周囲炎(ひょうそ)を予防する方法は?
爪周囲炎は、行動や習慣からでも起こりやすいトラブルです。だからこそ、あらかじめ予防することがとても大切になります。手指や爪は毎日使う場所だからこそ、清潔を保ちつつ、優しく扱いましょう。ここでは、爪周囲炎を防ぐために意識しておきたいポイントをいくつかご紹介します。
深爪になるまで切らない
爪を短く切りすぎてしまう深爪は、皮膚を傷つけるリスクが高くなり、そこから細菌が入り込んで爪周囲炎になることがあります。特に爪の角を丸く切りすぎると、爪が皮膚に食い込んでしまい、巻き爪の原因にもなりかねません。爪を切るときは、角を残してまっすぐに整えるスクエアカットがおすすめです。切りすぎず、爪の先が指先より少し出るくらいの長さをキープすることで、皮膚への負担も減り、健康な状態を保ちやすくなります。
膿を出さない
爪のまわりが腫れて膿が見えると、自分で出してしまいたいと思ってしまうこともあるでしょう。しかし、自己処理で膿を出すのはとても危険です。針や爪切りで無理に触ると、さらに皮膚を傷つけてしまい、そこから新たな細菌が入って症状が悪化してしまうこともあります。特に、糖尿病をお持ちの方や、免疫力が下がっている方は注意が必要です。少しでも異変を感じたら、自己判断せず、皮膚科などでプロによる施術を受けましょう。
水虫を改善する
水虫と聞くと足裏のかゆみを思い浮かべる方も多いですが、実は白癬菌というカビが原因で、爪周囲炎を引き起こすこともあります。とくに、爪に感染する爪水虫は進行がゆっくりで気付きにくく、見た目の変化も地味なため、放置してしまう方がほとんどです。市販薬では改善できないケースもあり、長期的な施術が必要になることもあります。家族にうつる可能性もあるため、症状があれば早めに皮膚科で検査をして、しっかり改善していくことが大切です。
爪周囲炎(ひょうそ)をそのままにするとどうなる?
そのうち改善していくと思って、爪のまわりの腫れや痛みを放っておくと、さらにひどいトラブルにつながることがあります。爪周囲炎は、放置することで細菌感染がじわじわと広がり、腫れや痛みがどんどん強くなっていくことも。さらに悪化すると、爪の奥にある骨や関節にまで炎症が及び、骨髄炎や壊死といった深刻な状態になってしまうこともあります。最悪の場合、指の一部を切除しなければならないケースもあります。初期の段階であれば、施術もシンプルで早く済むことが多いので、早めに病院などに相談してくださいね。
広島周辺で爪周囲炎が疑われる方はセラピストプラネットにご相談ください!
この記事では、爪の横の硬い皮膚が痛い原因や爪周囲炎の原因、予防方法などについて詳しくご紹介しました。爪周囲炎を放っておくと症状がさらに悪化してしまうことがあるので、注意してくださいね。深爪になるまで切らない・膿を出さないなどに注意して、病院などに早めに相談するようにしましょう。
セラピストプラネットでは、巻き爪施術をはじめとする専門資格を持った先生が各院に在籍しています。
もし現在、広島周辺で爪周囲炎にお悩みの方はセラピストプラネットにお気軽にご相談ください!
