指の爪に縦線が入っていたり、割れやすくなっていたりして、気になったことはありませんか?爪は私たちの健康状態を映し出すといわれており、さまざまな症状が現れやすい部分です。
この記事では、指の爪に起こりやすい症状や健康な爪のためにできるケア方法、指の爪のトラブルを放置するリスクについて詳しくご紹介します。
指の爪に起こりやすい症状と原因
爪はさまざまなトラブルが起きやすい部位です。まずは、爪によく見られる症状とその原因について詳しくご紹介します。
縦線・横線が入る
▼縦線について
爪に縦方向の線が入る症状は「爪甲縦条」と呼ばれ、とてもよくあるトラブルです。主な原因は年齢を重ねることで起こる自然な変化とされています。20代の頃はあまり目立ちませんが、50代を過ぎると線がはっきりしてくる方が多くなります。
乾燥も縦線を引き起こす大きな要因です。コロナ禍以降、手洗いやアルコール消毒の機会が増えた方は多いと思います。これらの習慣は、爪の水分が奪われやすい状態を引き起こします。また、水仕事や洗剤の使用によっても爪が乾燥するため、縦線が目立つようになることがあります。
▼横線について
横方向に入る線は、爪を作る部分に一時的なトラブルが起こったと予想できます。爪を噛んだり、外からの衝撃が加わったりすると、その部分だけ横線ができることがあります。
すべての爪に1本の横線が現れる「ボー線条」という状態では、発熱を伴う病気や感染症、糖尿病などが背景にある可能性も考えられます。気になる場合は医療機関で検査を受けましょう。
割れやすくなる
爪が割れやすくなる原因はいくつかあります。まず、乾燥によって爪の水分量が減ると、爪がもろくなって割れやすい状態になります。また、加齢とともに爪の主成分であるタンパク質のケラチンが不足することも、爪を弱くする要因です。
妊娠中や授乳中の方は、栄養状態の変化によって体が乾燥しやすくなり、爪も割れやすくなることがあります。爪を丸く切りすぎる習慣も、爪が割れる原因となりますので注意が必要です。
白い斑点や黒っぽい色に変色する
▼白い斑点について
爪に白い点が現れることを「爪甲点状白斑」と呼びます。これは、ドアに指を挟むなどの外傷によって爪を作る部分に成長異常が起こることで生じます。
ほとんどの場合、特に心配する必要はありません。爪は1か月に約2mm伸びるので、白い斑点も徐々に先端に移動し、爪を切れば自然になくなります。しかし、全部の爪に斑点ができたり、白い線が現れたりする場合は、病気が隠れている可能性も考えられるので、医療機関に相談しましょう。
▼黒っぽい変色について
爪に黒い線が縦に入る場合、ほとんどは良性のものですが、幅が広くなってきたり、色が濃くなってきたりする場合は、早めに医療機関に行きましょう。メラノーマという皮膚がんの可能性も考えられるからです。
二枚爪になる
二枚爪は正式には「爪甲層状分裂症」といい、爪の先端部分の表面が薄く層状にはがれる状態です。爪は3つの層が重なってできており、その層が分離してしまうことで起こります。
主な原因は乾燥です。水仕事やマニキュアを落とす除光液の使用によって、爪の水分が失われるとはがれやすくなります。また、乾燥している爪に爪切りで強い力を加えると、二枚爪を生じやすくなるため、特に空気が乾燥する冬に多く見られます。
栄養不足も二枚爪の原因です。の主成分であるタンパク質や鉄分が不足すると、爪がもろくなって層がはがれやすくなります。鉄欠乏性貧血がある方は、二枚爪になりやすい傾向があるといわれています。
表面がデコボコになる
爪の表面が波打つように次々と横方向の溝ができる状態を「波板状爪」といいます。健康な人にも起こる症状で、爪を覆う皮膚を他の指で押さえるクセがある人に多く、特に手の親指によく見られます。
また、先の尖ったもので突いたようなデコボコができることもあり、これは「点状陥凹」と呼びます。乾癬や円形脱毛症と一緒に生じることもあります。
指の爪の健康のためにできるケア方法
健康で美しい爪を保つためには、ケアが大切です。ここからは、すぐにできる爪のお手入れ方法をご紹介します。
爪の健康には保湿が欠かせない!
乾燥は爪のトラブルの大きな原因です。手の爪は水仕事などで乾燥しやすいため、こまめな保湿ケアが大切になります。
爪専用の保湿クリームやネイルオイルを使って、爪と爪のまわりをやさしくマッサージしましょう。特に、マニキュアを落とした後や甘皮のケアをした後は、念入りに保湿するのがおすすめです。
保湿のポイントは、水分と油分のバランスです。少量のオイルに水を垂らして乳化させたものを爪や指にもみこむと、より効果的な保湿ができます。手荒れがひどい方も、この方法を続けることで少しずつ改善が実感できるでしょう。
タンパク質やビタミン不足を防ぐ
爪の主成分はケラチンというタンパク質です。健やかな爪を育てるには、栄養バランスのとれた食事が基本となります。
特に意識して摂っていただきたいのが、爪のもととなるタンパク質、そしてビタミンA、B、Dです。これらの栄養素をしっかり摂ることで、これから生えてくる爪の質を改善することができます。
また、爪の健康には亜鉛、鉄、ケイ素などのミネラル類もおすすめです。鉄分が不足すると爪がもろくなり、二枚爪の原因にもなるので、サプリメントなども活用しながら積極的に補いましょう。
生活習慣が爪の健康に影響を与える
ストレスが溜まっている、睡眠不足が続いている、などの症状が続くと体の血流が悪くなり、爪の栄養状態も悪化します。
そのため、適度な運動を心がけ、ストレスを解消しながら質の良い睡眠をとることが、健やかな爪を育てるうえで大切です。
指の爪のトラブルを放っておくとどうなる?
爪のトラブルを放置すると、さらに深刻な状態に進行してしまうことがあります。ここでは、爪のケアを怠ったときに起こりうる症状についてご紹介します。
巻き爪・陥入爪
▼巻き爪とは
巻き爪は、爪の両側または片側が内に巻き込んでいる状態です。もともと爪は内に湾曲する性質がありますが、立ったり歩いたりすることで地面からの圧力を受け、爪はまっすぐな状態を保っています。
寝たきりの方や車椅子生活の方は、足の指に力がかからないため巻き爪になりやすいといわれています。また、サイズの合わない靴や先のとがった靴を履くことで、爪が横方向から圧迫されることも原因となります。
巻き爪になると、痛みを避けるために歩く量が減り、さらに巻き爪が悪化するという悪循環に陥ることがあります。
▼陥入爪とは
陥入爪は、爪の先端が周囲の皮膚に食い込んでしまい、炎症を起こしている状態です。主な原因は爪の切り方で、特に深爪が大きな要因となります。
爪の角を切りすぎると、一時的に痛みは軽くなりますが、新しい角ができて再発したり、重症化しやすくなったりします。陥入爪を放置すると、傷口から細菌が入って化膿し、強い痛みや腫れを引き起こすこともあります。
スプーンネイル
スプーンネイルは「匙状爪」とも呼ばれ、爪の中央部分がへこんで先端が反り返り、スプーンのような形になる症状です。
指の腹側からかかる力を爪が支えきれなくなることで起こります。一般的に爪は両端が皮膚とつながっていますが、誤った爪の切り方などで爪を支える力が弱くなると、指の腹側からの力で爪が反り返るようになります。
力がかかりやすい手の親指や人差し指、中指によく見られます。また、裸足で過ごすことが多い子どもは、足の親指にスプーンネイルがみられることもあります。
爪周囲炎
爪周囲炎は、爪の周囲がささくれや深爪などで傷ついたときに生じる、爪の周りの炎症です。傷ついたところから細菌が入り、爪の周囲が赤く腫れたり、痛んだり、進行すると膿がたまって黄色くなるなどの症状を起こします。
陥入爪、マニキュア、爪を噛むクセなどが原因となることもあります。一度炎症を起こしてしまうととても痛く、ズキズキする痛みで眠れないこともあります。
初期段階であれば抗生物質の内服薬でケアできますが、放置すると症状が悪化し、より深刻な状態に進行する可能性があります。
ひょう疽などの炎症性トラブル
ひょう疽は、爪周囲炎がさらに進行し、指先に炎症と強い痛みを起こす細菌感染症です。別名「化膿性爪囲炎」とも呼ばれます。
患部は指の腹部にも広がり、痛みはかなり強く、ドクドクと脈動するように感じられます。痛みの原因は炎症だけでなく、皮膚の下に浸出液や膿が充満して皮膚内が圧迫されていることによります。
原因は、ささくれ、小さな切り傷、爪切りの際の傷、巻き爪や陥入爪で皮膚に爪が食い込んでいるところなどから細菌が感染することです。水仕事の機会が多い方や、手荒れが起こりやすい方に多く見られます。
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この記事では、指の爪に起こりやすい症状や健康な爪のためにできるケア方法、指の爪のトラブルを放置するリスクについて詳しくご紹介しました。
かかとがガサガサになる原因は、乾燥やターンオーバーの乱れ、靴による摩擦、加齢による角質の蓄積など、さまざまな要因が関係しています。これらの原因を理解した上で、正しいケアを行うことが大切です。
セラピストプラネットでは、巻き爪施術をはじめとする専門資格を持った先生が各院に在籍しています。もし現在、広島周辺で指の爪のトラブルにお悩みの方はセラピストプラネットにお気軽にご相談ください!
