足が深爪になると、歩くだけで痛くなったり、痛みのせいで夜寝られないなんてこともあります。正しい爪の切り方を知って、深爪にならないように心がけましょう。この記事では、足の深爪が痛い原因や、正しい爪の切り方のポイント、深爪の対処法などについて詳しくご紹介します。
足の深爪が痛いのはなぜ?
足の爪を深く切りすぎてしまうと、小さな刺激でもズキズキとした痛みを感じることがあります。それは、爪の下のデリケートな皮膚がむき出しになってしまうからです。さらに細菌が入って炎症を起こすこともあるため、痛みにはきちんとした理由があるのです。ここでは、足の深爪による痛みの原因について詳しく解説していきます。
化膿性爪囲炎を発症している
深爪をしてしまうと、爪の周りの皮膚が傷つきやすくなります。そこに細菌が入り込むと、赤く腫れて膿んでしまう炎症を起こすことがあります。これが、化膿性爪囲炎(かのうせいそういえん)です。足は靴や靴下で特に蒸れやすく、細菌が繁殖しやすい環境です。
そのため、深爪後は注意が必要です。少し触れただけでもズキズキ痛む場合や、膿が見える場合は、化膿している可能性があります。痛みがひどくなる前に、患部を洗って清潔に保ち、必要であれば外用薬などでケアしていきましょう。
巻き爪や陥入爪になっている
深爪になると爪の両端が皮膚に食い込みやすくなり、巻き爪や陥入爪(かんにゅうそう)を発症することがあります。これらの症状は足の親指に起こることが多く、歩くたびに皮膚が押されて炎症や激しい痛みが生じることもあるのが特徴です。陥入爪は爪が皮膚の中に沈み込んでしまう状態、巻き爪は爪の形自体が内側に丸くなってしまう状態で、どちらも深爪が原因になることが多いといわれています。爪を切るときは端まで短く切りすぎないことが大切です。
ひょう疽による化膿を起こしている
ひょう疽(ひょうそ)とは、爪周りではなく、指先の腹側に膿がたまるタイプの炎症です。小さな傷から細菌が入って起こる点は化膿性爪囲炎と同じですが、ズキズキとした強い痛みや腫れ、膿がたまる位置が異なるのが特徴です。足の指でも手の指でも発症する可能性があり、深爪がきっかけになることもあります。
痛みが強いときは冷やすと和らぐ場合がありますが、症状が進行すると皮膚を切開して膿を出す施術が必要になることも。ひょう疽かも?と思ったら、早めの対処が大切です。
足の爪の正しい切り方のポイント
足の爪を整えるとき、なんとなくで切っていませんか?間違った切り方をしてしまうと、巻き爪や深爪といったトラブルの原因になることもあります。爪を健康に保つためには、正しい爪の切り方を知っておきましょう。正しいケアのポイントをわかりやすくご紹介します。
爪切り
足の爪を切るときは、道具選びからこだわりましょう。おすすめは直線刃タイプの爪切りです。一般的なカーブ刃よりも、まっすぐなラインに切ることができ、深爪や巻き爪のリスクを減らせます。切る時はいきなり一気に切るのではなく、爪の中央から少しずつ左右に向かってカットしていくのがポイントです。無理に力を入れたり、角を一気に切り落としたりすると、爪が割れてしまうこともあるので、丁寧に切るようにしましょう。
爪の長さ
足の爪は、切りすぎると皮膚に食い込みやすくなり、巻き爪や炎症の原因になります。そのため、指先と同じくらいの長さを目安に整えるのが理想的です。爪の白い部分を1mmほど残すようにして、深爪にならないよう注意しましょう。形としては「スクエアオフカット」といって、爪の先をまっすぐに整え、角をほんの少し丸めた形が望ましいとされています。爪の自然なカーブを残しつつ、足先にかかる力を分散しやすくするためにも、この切り方はおすすめです。
角の処理
足の爪をまっすぐに切ったあとは、両端の角が鋭く残りすぎないように整えましょう。ただし、角を深く削ってしまうと、爪が伸びてくるときに皮膚へ食い込んで陥入爪(かんにゅうそう)の原因になることがあります。そこでおすすめなのが、爪やすりで軽く角を丸くする方法です。削るときは一方向にこするようにして、形を整えていきましょう。滑らかなカーブにしておくことで、靴下や布に引っかかりにくくなります。
注意点
足の爪を切る時、無意識にぱちんと切ってしまうかもしれません。しかし、爪と皮膚の境目をよく見ながら切ることが大切です。特に、年齢を重ねた方は爪が厚くなっていたり、形が変わっていたりすることもあるので、よく見ながら切り進めましょう。また、暗い場所や急いでいるときの爪切りは、思わぬケガの原因になることもあります。なるべく明るい環境で、ゆっくり行ってくださいね。
足の深爪は伸びてくるのを待つしかない?
深爪してしまった足の爪は、「自然に伸びるまで待つしかないのかな?」と思いますよね。切りすぎが原因で痛みを感じている場合があるので、伸びてくるまで痛みを感じることがあるかもしれませんが、ケアをすることである程度は痛みが軽くなることがあります。清潔に保つことや保湿、炎症があるときの対処などを行えば、回復がスムーズになります。ここでは、深爪になった時の対処法についてご紹介します。
①患部を流水で綺麗にする
深爪で皮膚がむき出しになってしまった時、一番はじめに患部を流水で洗い流してください。石けんを使う場合も、刺激の少ないタイプを選んで、ゴシゴシこすらず指先を清潔に保つことが大切です。汚れが残っていると、細菌が入り込んで腫れたり化膿したりする原因になってしまいます。消毒液を使う方もいらっしゃるかもしれませんが、使いすぎると肌が乾燥して、かえって改善が遅くなることも。まずはぬるま湯で丁寧に洗うことを心がけましょう。
②軟膏を塗る
洗浄が終わったら、傷口に軟膏を塗りましょう。
市販されている抗生物質入りの軟膏や、保湿効果のあるクリームがおすすめですが、お気に入りのものでOKです。塗ったあとは、絆創膏や医療用テープで軽く保護しておくと、傷口に雑菌が入るのを防げます。足の指先は、靴の中で蒸れたり擦れたりしやすいため、軟膏を使ったケアがおすすめです。ただし、軟膏を何度も塗り直す必要はなく、1日1〜2回、清潔な状態でケアすれば十分です。早く改善するためにも、無理に触らないようにしてください。
③保湿ケアを行う
深爪になった部分はとてもデリケートで、乾燥しやすくなっています。乾燥が続くと、皮膚がかたくなったり、爪の成長にも影響が出てしまうことがあるため、保湿ケアは欠かせません。キューティクルオイルやハンドクリームを、爪の周りに塗るだけでも、潤いが保たれて再生を促すことができます。お風呂上がりや寝る前など、習慣にすると続けやすいですよ。
ポイント:熱がある場合は保冷剤などで冷やす
もし深爪した部分が赤く腫れたり、じんじんとした痛みや熱を感じたりする場合は、炎症が起きている可能性があります。その場合は、清潔なガーゼ越しに保冷剤や冷たいタオルを当てて、冷やしてみましょう。冷やすことである程度は炎症が落ち着き、痛みが和らいでいくでしょう。冷やしすぎて凍傷にならないように、長時間の使用は避けてくださいね。もし腫れがひどくなったり、膿がたまっている場合は病院でみてもらいましょう。
広島周辺で足の深爪でお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!
この記事では、足の深爪が痛い原因や正しい爪の切り方のポイント、深爪の対処法などについて詳しくご紹介しました。深爪になると痛みや炎症の原因になるため、大きなストレスになるでしょう。正しい爪の切り方を身につけて、健康な爪を目指しましょう。
セラピストプラネットでは、巻き爪施術をはじめとする専門資格を持った先生が各院に在籍しています。
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