足の裏にできた魚の目に、長期間悩まされていませんか?
特に立ち仕事や、革靴・ヒールを履く機会が多い方にとって、その痛みは深刻な問題かもしれません。
この記事では、魚の目の痛みの原因や改善方法などについて詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
歩くのもつらい魚の目の痛みの原因【タコとの違いも解説】
魚の目の痛みの正体は、皮膚の奥深くにできた「芯」にあります。
足の特定の部分に継続的な圧迫や摩擦が加わると、防御反応として皮膚の角質が厚くなります。
魚の目の場合、その角質が皮膚の表面だけでなく、内部に向かって楔(くさび)のように鋭く増殖してしまいます。
この硬い芯が、歩くたびに体重で押し込まれ、真下にある神経を直接刺激するため、「ズキッ」とした鋭い痛みが生じるのです。
一方で、よく似た症状に「タコ(胼胝)」がありますが、こちらは痛みを伴わないことがほとんどです。
タコは皮膚の表面に向かって角質が均一に厚くなるため、芯ができず、神経を圧迫することがないからです。
魚の目(鶏眼) | タコ(胼胝) | |
芯の有無 | あり(中心に硬い芯が見られる) | なし |
痛みの有無 | 強い痛みを伴うことが多い | ほとんど痛まない |
できやすい場所 | 足の指の上や間、足裏の骨が当たる部分 | 足裏の親指の付け根、かかとなど |
角質の厚くなり方 | 皮膚の内部へ向かって楔状に増殖 | 皮膚の表面に向かって平坦に増殖 |
もし足の裏のできものに「芯」があり、押すと痛みを感じるなら、それは魚の目の可能性が高いでしょう。
もう我慢しない!今すぐできる魚の目の痛みを和らげるセルフケア
ここでは、歩行時の辛い痛みを少しでも和らげるための、すぐに実践できるセルフケアをご紹介します。
ドーナツ型の保護パッドを使う
ドラッグストアなどで市販されている、中央に穴の空いたパッドです。
魚の目の芯が直接地面や靴に当たらないように保護することで、圧迫による痛みを軽減できます。
クッション性の高い靴下やインソールを利用する
足裏全体にかかる衝撃を和らげることも有効です。
厚手でクッション性のある靴下を履いたり、靴に衝撃吸収タイプのインソールを入れたりするだけで、歩行が楽になることがあります。
入浴で足を温め、保湿する
足を温めて血行を良くすると、痛みが緩和されることがあります。
入浴中に優しく足をマッサージし、お風呂上がりには尿素配合のクリームなどでしっかり保湿しましょう。
皮膚が柔らかく保たれ、角質が硬くなりすぎるのを防ぎます。
ただし、これらはあくまで一時的な痛みの緩和策です。
根本的な解決のためには、原因を取り除く施術を受けましょう。当院でも施術が可能なので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。
病院での改善方法|液体窒素・レーザー・削る施術
皮膚科などの医療機関では、魚の目の状態や深さに応じて、専門的な施術を受けることができます。
痛みが強い場合や、セルフケアで改善しない場合は、迷わず専門医に相談することが重要です。
ここでは、代表的な3つの改善方法について解説します。
▼液体窒素療法(冷凍凝固法)
液体窒素療法は、マイナス196℃の超低温液体窒素を綿棒などで患部に当て、魚の目の組織を凍結させて壊死させる改善方法です。
多くの皮膚科で保険適用で受けられる一般的な方法ですが、「痛みが強い」と言われる代表格でもあります。
痛みの実態
施術中:液体窒素を当てた瞬間、「バチッ」という音とともに、火傷のような鋭い痛みや、強くつねられるような痛みを感じることが多いです。この痛みは数秒から数十秒続きます。
施術後: 施術当日から数日間は、ジンジンとした痛みが続くことがあります。また、患部が水ぶくれになることもあり、その圧迫で痛む場合もあります。
この施術を数週間おきに数回繰り返し、壊死した組織が自然に剥がれ落ちるのを待ちます。
痛みに非常に弱い方や不安が強い方は、事前に医師にその旨を伝えておくと良いでしょう。
▼レーザー(炭酸ガスレーザーなど)
レーザーは、主に炭酸ガスレーザーを用いて、魚の目の芯をピンポイントで蒸散(焼いて気化)させる方法です。
液体窒素と比べて、痛みが少なく、回復が早いのが大きなメリットです。
痛みの実態
施術中:通常、施術の前に患部に局所麻酔の注射をするため、レーザー照射中の痛みはほとんど感じません。 麻酔の注射自体にチクッとした痛みはありますが、その後のケアは快適に受けられます。
施術後:麻酔が切れた後も、ジンジンとした痛みは比較的軽い場合が多いです。施術後の出血も少なく、傷跡もきれいに治りやすいとされています。
ただし、レーザーは保険適用外の自費診療となることが多く、費用が高額になる傾向があります。
また、導入している医療機関が限られるため、事前に確認が必要です。
▼削る施術(メスやグラインダー)
皮膚科医が、メスやグラインダー(医療用のヤスリ)といった専門的な器具を使い、厚くなった角質と魚の目の芯を物理的に削り取る改善方法です。
痛みの実態
施術中:熟練した医師が、痛みのない角質層だけを的確に削るため、施術中に痛みを感じることはほとんどありません。 芯が非常に深い場合など、必要に応じて局所麻酔を使用することもあります。
施術後:痛みの原因である芯が直接取り除かれるため、ケア直後から歩行時の痛みが劇的に改善することが多いです。
この施術は、すぐに痛みを取り除きたい場合に非常に有効です。
ただし、魚の目の原因である圧迫や摩擦が改善されなければ、芯が再生して再発する可能性が高い対症療法であることも理解しておく必要があります。
痛みの根本原因を断つ!魚の目を再発させないための予防策
魚の目は、一度改善したとしても根本的な原因が解消されなければ、同じ場所に再発してしまう可能性があります。
辛い痛みを繰り返さないためには、ケアと並行して、日々の生活習慣を見直してみましょう。
「痛みのない快適な生活」を取り戻し、維持するために、以下の予防策をぜひ実践してみてくださいね。
最重要!足に合う靴の選び方と正しい履き方【チェックリスト付き】
魚の目ができてしまう最大の原因は、足に合わない靴を履き続けることです。
特に、つま先が細いパンプスや硬い革靴は、指や足裏に過度な負担をかけてしまいます。
以下のチェックリストを参考に、今履いている靴を見直してみましょう。
【靴選びチェックリスト】
・つま先に1cm程度の余裕(捨て寸)があるか?
・指先を自由に動かせるくらいの幅があるか?
・足の甲が圧迫されていないか?
・かかとが浮いたり、擦れたりせず、しっかりフィットしているか?
・ヒールは高すぎないか?(理想は3cm以下)
・靴底に適度なクッション性があるか?
・通気性の良い素材でできているか?
仕事柄、どうしてもパンプスや革靴を履かなければならない場合は、できるだけ上記のポイントを満たすものを選び、通勤時だけでもスニーカーに履き替えるなどの工夫が効果的です。
インソールの活用で足裏にかかる圧力を分散させる
インソール(中敷き)は、足裏にかかる圧力を均等に分散させ、特定の部位への負担を軽減するのに非常に役立ちます。
特に、扁平足や外反母趾など、足の骨格に少し変形がある方は、インソールを使うことで歩き方が安定し、魚の目の予防につながります。
市販のものでも、衝撃吸収性に優れたジェルタイプやシリコン製のものを選ぶと良いでしょう。
より根本的な改善を目指すなら、専門家があなたの足に合わせて作成するオーダーメイドインソールも有効な選択肢です。
広島周辺で魚の目にお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!
この記事では、魚の目の痛みの原因や改善方法などについて詳しくご紹介しました。
セラピストプラネットでは、巻き爪施術をはじめとする専門資格を持った先生が各院に在籍しています。
もし現在、広島周辺で魚の目にお悩みの方はセラピストプラネットにお気軽にご相談ください!