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魚の目ができたらどうする?皮膚科の対処例とセルフケアに役立つ市販薬ガイド

魚の目(鶏眼)は、足裏や足指に芯を伴う硬い角質が形成され、歩行時に強い痛みを引き起こす皮膚のトラブルです。見た目はタコやウイルス性イボと類似しており、誤認により対応を誤るケースもあるため状態に応じた適切な判断が重要です。本記事では、魚の目の特徴、タコやイボとの違い、皮膚科で行われる主な対応方法、費用の目安、市販薬を使ったセルフケアの実践内容まで解説します。

目次

魚の目(鶏眼)とは

魚の目は、足にかかる圧や摩擦によって角質が局所的に厚くなり、中心に芯ができる皮膚トラブルです。芯は皮膚の内側に向かって突き出し、神経を刺激することで歩くときに強い痛みを伴います。できやすい部位は足裏や足指の関節部分。放置すると芯が深くなり、痛みが慢性化することがあります。見た目は丸く、中央に灰白色の芯があるのが特徴です。

タコ(胼胝:べんち)との違い

タコは、魚の目と同様に圧や摩擦の刺激で角質が厚くなる状態ですが、芯の形成は見られず、ほとんど痛みを伴いません。広い範囲で均一に硬くなり、かかとや足裏の前方など、圧が分散される部位にできやすい傾向があります。

外見の違いとして、タコは平坦で輪郭がぼやけているのが特徴。一方で、魚の目はやや盛り上がって中央に硬い芯が確認できます。

ウイルス性イボとの違い

魚の目と混同されやすい皮膚疾患に「ウイルス性イボ(ウイルス性疣贅)」がありますが、発生原因・外観・対応方法のいずれも異なります。

ウイルス性イボは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって発生する良性の皮膚疾患です。足裏にできると歩行時の圧迫により魚の目と似た形になり、見分けがつきにくくなることがあります。

表面がざらざらしていたり、小さな黒い点(点状出血)が見られたりするのがウイルス性イボの特徴です。押したときは、芯のある魚の目と違い、まわりにじんわりと広がるような痛みが出やすい傾向があります。

魚の目に対して皮膚科で行われる主な対処法

魚の目は、角質の芯が神経を刺激することで強い痛みを伴います。市販薬や自宅ケアでは十分な改善が難しく、専門的な対処が必要になることも少なくありません。皮膚科では症状の深度や部位、既往歴などを考慮しながら段階的かつ局所に適した対応が行われます。一般的に実施される代表的な対処方法は以下の通りです。

スピール膏などの外用薬の使用

初期段階の魚の目には、「スピール膏」などサリチル酸を主成分とする貼付薬が処方されることがあります。サリチル酸には角質を軟化させる作用があり、芯を浮かせて自然な排出を促します。外科的手技を避け、皮膚への負担を軽減したい場合に用いられることが多い外用療法です。

メスや削り器などで角質を削る

角質が厚く硬くなっている魚の目に対しては、メスや専用の削り器を使って表面の角質を削ります。芯にかかる圧力を減らすことで、歩行時の痛みをやわらげるのが目的です。削る深さや範囲は皮膚の状態を確認しながら慎重に調整されるため、出血や炎症のリスクも抑えられます。

剪刀やカミソリで芯を除去する

魚の目の芯が皮膚表面から確認できる場合には、皮膚科で剪刀(はさみ)やカミソリなどの専用器具を使って、芯そのものを丁寧に取り除きます。痛みの原因となる芯を的確に除去することで、症状の改善を期待できるのがメリットです。ただし、芯が深くまで入り込んでいるケースでは無理に一度で取りきろうとせず、数回に分けて慎重に対処することもあります。

液体窒素による冷凍凝固(凍結療法)

魚の目の状態によっては、液体窒素を使った冷凍凝固(凍結療法)が行われることがあります。これはマイナス196℃の液体窒素を患部に当てて一時的に凍らせ、異常な角質や芯の部分を壊死させ、自然に皮膚がはがれ落ちるのを促す対処法です。施術後は大体数日から1週間ほどかけて皮膚が再生し、新しい皮膚に入れ替わっていきます。

魚の目にかかる皮膚科での一般的な費用目安

魚の目で皮膚科を利用した場合、かかる費用は施術内容によって異なります。保険診療の対象となる一般的な施術では、初診料を含めて1,000円〜2,500円前後(3割負担の場合)が目安です。

例えば、スピール膏などの外用薬が処方された場合は1,000円程度、メスや削り器による角質除去や芯の除去を伴う場合は2,000円前後になることがあります。液体窒素を使った凍結療法は、1回あたり1,500円〜2,000円程度が一般的です。

ただし、診療報酬点数や使用薬剤、施術回数、施設による違いなどによって金額が前後するため、正確な費用は事前に医療機関へ確認するのが安心です。

魚の目のセルフケアに使える市販薬

魚の目の初期段階では、市販薬を使ったセルフケアで症状の軽減が期待できる場合もあります。ただし、誤った使い方は皮膚を傷めて悪化を招く恐れがあるため、使用上の注意を守ることが大切です。ここでは、ドラッグストアなどで購入できる代表的な市販薬と、それぞれの特徴について解説します。

スピール膏・イボコロリなどのサリチル酸製剤

サリチル酸を主成分とするスピール膏やイボコロリは、硬くなった角質をやわらかくし、魚の目の芯を除去しやすくする市販薬です。貼り薬タイプや液状タイプがあり、患部に直接作用して、肥厚した皮膚を徐々に溶かします。

ただし、正常な皮膚に触れると炎症を起こす可能性があるため、薬剤を塗布する範囲には十分な注意が必要です。必ず決められた方法と期間を守って使用しましょう。角質を無理に削るのは避け、自然にやわらかくなるのを待つことが大切です。

ケラチナミンなどの尿素配合クリーム

尿素には、皮膚の保湿と角質をやわらかくする作用があります。ただし、ケラチナミンなどの尿素配合クリームは、魚の目の芯を直接除去するものではありません。

周囲の角質を柔軟に保つことで、圧迫や摩擦による悪化を防ぐ補助的なケアとして使われます。乾燥やひび割れがある部分にも併用しやすく、日常的なケアにおすすめです。

抗菌成分を含む市販薬

魚の目の周囲に傷やひび割れがある場合には、細菌の繁殖を抑える抗菌成分配合の軟膏を用いるケースもあります。サリチル酸製剤と併用する際は、各製品の使用説明書を確認し、皮膚の状態に応じて慎重に対応することが大切です。赤みや強い痛みが出た場合には使用を中止し、皮膚科などで適切な判断を仰ぐ必要があります。

魚の目は自然と消えるの?医療機関に相談する目安は?

一度できてしまった魚の目は、原因となる刺激が続くかぎり自然に消えることはほとんどありません。

角質がやわらかくなることで一時的に症状が軽くなることはあっても、芯が残っている限り再発や悪化を繰り返す可能性があります。

市販薬やセルフケアで変化が見られない場合や、芯が深く強い痛みを伴う場合、歩行に影響が出ているような状態では、医療機関での対応が適切です。

また、魚の目に見えてもウイルス性のいぼや別の皮膚の問題であることもあるため、自分では判断が難しいと感じた時点で、フットケアに詳しい専門施設で確認してもらいましょう。

広島周辺で魚の目にお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!

魚の目は放っておくと痛みが強くなり、歩くたびに負担がかかる原因になります。違和感を感じた段階で、早めに専門的なケアを受けることが大切です。セラピストプラネットでは、巻き爪施術をはじめとする専門資格を持った先生が各院に在籍しています。もし現在、広島周辺で魚の目にお悩みの方はセラピストプラネットにお気軽にご相談ください!

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