子供の爪は大人に比べて薄くて柔らかく、とてもデリケートです。そのため、爪が皮膚に食い込む陥入爪や巻き爪、割れやすい爪、反り返ったり変形したりする爪など、トラブルが発生しやすいといわれています。
この記事では、子供の足の爪によくあるトラブルと、その原因や症状、予防方法などについて詳しくご紹介します。
子供の足の爪トラブルの主な原因と症状
お子さんの足の爪が食い込んでしまっていたり割れやすかったり、形が変わってきたりしていませんか？まずは、子供の足の爪トラブルの主な原因と症状についてご紹介します。
陥入爪（巻き爪）の原因と注意点
子供の足の爪のトラブルで多いのが、爪が皮膚に食い込んで痛みを引き起こす陥入爪です。靴のサイズが小さくなって爪が圧迫されたり、サッカーなどのスポーツで足の爪に負担がかかったりすることが主な原因となります。また、爪を深く切りすぎる深爪や、爪の角を丸く切るやり方も陥入爪を招きやすくなります。子供の足は成長が早いため、気づかないうちに靴が合わなくなっていることも。定期的にサイズを確認してあげることが大切です。
足の爪が割れる・はがれる理由
子供の爪は大人に比べて薄くて柔らかいため、割れやすい特徴があります。靴のサイズが合わなくて爪が圧迫されたり、逆に大きすぎて足が前にずれて爪先にぶつかったりすることで、爪が割れる原因になります。
また、乾燥や栄養不足によっても爪が弱くなり、割れやすくなることがあります。手足口病などの感染症の後に爪がはがれてくることもありますが、これは新しい爪が生えてくるので心配ありません。
爪が変形するスプーンネイルや陥没爪とは
スプーンネイル（匙状爪）は、爪の中央部分がくぼんで先端が外側に反り返る状態のことをいいます。赤ちゃんや幼児の足の爪によく見られ、裸足で遊んだりハイハイをしたりすることで爪に圧力がかかり、薄く柔らかい爪が反り返ってしまいます。ほとんどの場合、靴を履いて歩くようになると自然に正常な形に戻るため、過度に心配する必要はありません。しかし、顔色が悪い、元気がないといった症状がある場合は貧血の可能性もあるため、小児科に相談しましょう。
二枚爪や薄い爪が起こる原因
二枚爪は、爪が三層構造になっているところに空気が入り込み、層が剥がれてしまう状態です。子供の爪はもともと薄く柔らかいため、指しゃぶりなどで爪が濡れて柔らかくなると、さらに外部刺激に弱くなり二枚爪になりやすくなります。また、爪の乾燥や栄養不足、爪切りを使うことで爪に負担がかかることも原因となります。爪切りではなくネイルファイル（爪やすり）を使い、保湿ケアをすることで改善が期待できます。
爪が皮膚に食い込むトラブル
爪が皮膚に食い込んで炎症を起こす陥入爪は、足の親指に多く見られます。爪の両側を丸く切る「バイアスカット」や深爪が主な原因で、切り残した爪がトゲのようになって皮膚に刺さります。炎症が続くと、傷を修復しようとして肉芽ができてしまうこともあります。痛みや腫れ、赤みがある場合は、まずは専門機関で適切なケアを受けましょう。爪トラブルを早期に改善したい場合は、ぜひ当院にご相談ください。爪は指先を守る大切な役割があるので、正しい切り方を身につけて予防しましょう。
日常生活での爪のトラブルを予防する方法
爪のトラブルは、予防することができます。正しい爪の切り方を覚えたり、運動時の注意点を知ったり、生活習慣を少し見直すだけで大丈夫です。ここからは、日常生活での爪のトラブルを予防する方法をご紹介します。
正しい爪の切り方と道具選び
爪のトラブルを防ぐには、正しい切り方を覚えることが何より大切です。理想的なのはイラストのような「スクエアオフカット」という方法で、爪を横にまっすぐ切ってから角を少しだけ丸く整える形です。
爪の白い部分は1mmほど残し、指先と同じくらいの長さにしましょう。深爪は絶対に避けてくださいね。道具は、刃がまっすぐなニッパータイプの爪切りがおすすめです。切った後は必ず爪やすりで断面をなめらかに整えると、二枚爪の予防になります。お風呂上がりの爪が柔らかい時に切ると、割れにくくておすすめです。
運動や日常動作が爪に与える影響
サッカーや陸上などの運動では、足の爪に負担がかかりやすくなります。また、日常生活の中でも、靴の中で足が動いたり、爪先が靴にぶつかったりすることで、爪にダメージが蓄積していることがあります。定期的に靴のサイズを確認して、つま先に1cmほどの余裕があるものを選びましょう。靴を履くときは、かかとをトントンと合わせてからベルトをしっかり留めることで、爪への負担を減らせます。
爪に負担をかけない生活習慣の工夫
健康な爪を育てるには、爪に負担をかけない生活を送ることが大切です。お風呂上がりには、ハンドクリームやネイルオイルで爪までしっかり保湿しましょう。爪は乾燥すると割れやすくなってしまいます。また、栄養バランスの良い食事も大切です。爪の主成分であるたんぱく質を中心に、亜鉛やビタミンB群などを含む食品をバランスよく摂ることで、丈夫な爪が育ちます。肉類、魚類、卵、大豆製品、野菜などをまんべんなく食べる習慣を身につけましょう。
健やかな足の爪を育てるための対策
丈夫で健康な爪を育てるには、体の内側と外側からのケアが大切です。ここからは、健やかな足の爪を育てるための対策方法についてご紹介します。
バランスの良い食事と栄養補給で爪を強くする
丈夫な爪を育てるには、食事がとても大切です。爪の主成分はケラチンというたんぱく質でできているため、肉類、魚類、卵、大豆製品などをしっかり摂りましょう。さらに、鉄分や亜鉛、ビタミン類も爪の成長には欠かせません。鉄分は爪が反り返るのを防ぎ、亜鉛はたんぱく質の合成を助けて新陳代謝を活発にします。ビタミンAは爪を丈夫にし、ビタミンBは細胞の再生を促します。これらの栄養素は単独ではなく、お互いに助け合って働くため、バランスの良い食事を心がけることが大切です。主食・主菜・副菜を揃えた食事で、爪も体も元気に育てましょう。
日々の爪ケア習慣を身につける
爪のケア習慣を身につけることも大切です。お風呂上がりには、手足の爪と指先にハンドクリームやネイルオイルを塗り込んで保湿しましょう。爪は乾燥すると割れやすくなってしまいます。特に爪の根元や甘皮の周辺も忘れずにケアしましょう。また、爪切りの後は必ず爪やすりで断面をなめらかに整えることも忘れずに行ってくださいね。
正しい姿勢や歩行で負担を軽減
歩き方や姿勢も爪の健康に大きく関わっています。正しい歩き方は、かかとから着地して、足裏全体を使い、最後に足の指でしっかり地面を蹴って歩くというものです。この動作によって足の指に適度な力がかかり、爪が健康に保たれます。反対に、ペタペタと足裏全体で歩いたり、足を引きずるような歩き方では、爪に必要な力がかからず、トラブルの原因になることも。背筋を伸ばし、腕を前後に振って歩くことを意識すると、自然と良い歩き方が身につきます。
広島周辺で子供の足の爪でお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください！
この記事では、子供の足の爪によくあるトラブルと、その原因や症状、予防方法などについて詳しくご紹介しました。
子供の足の爪は、成長とともにさまざまなトラブルが発生することがあります。
正しい爪の切り方を覚えること、靴のサイズをこまめにチェックすること、毎日の保湿ケアを習慣にすることです。そして、バランスの良い食事で体の内側から爪を強くし、正しい姿勢や歩き方で爪への負担を減らすことも意識しましょう。
セラピストプラネットでは、巻き爪施術をはじめとする専門資格を持った先生が各院に在籍しています。
もし現在、広島周辺で子供の足の爪でお悩みの方はセラピストプラネットにお気軽にご相談ください！
