フットケアを行うことで、足や爪のトラブルを未然に防ぐことができます。しかし、フットケアをきちんと行っている人は少ないものです。この記事では、フットケアが大切な理由や、ケアをしないと発症する症状、自宅でできるフットケアの方法などについて詳しくご紹介します。
フットケアが大切な理由は?
足はケアをすることで健康を保てる部分ですが、意外と後回しにしていませんか?足の健康は、全身の体調に大きく関係しているため、足をケアすることは全体の健康を守るために大切です。まずは、なぜフットケアが大切なのかについて詳しくご紹介します。
健康な足を維持するため
まず大切な理由は、健康な足を維持するためです。足は体の重みを支えている分、負担がかかりやすく、知らず知らずのうちに疲れやトラブルがたまっていることも。フットケアを定期的に行うことで、爪や皮膚の異常、角質の硬化、むくみなどに早く気付けるようになり、トラブルを未然に防ぐことができます。
足を常に清潔に保ち、血行を促すケアを続ければ、足のコンディションが良い方向に整っていき、健康的な状態を維持しやすくなります。
全身の健康を保つため
足の状態が悪いと、歩き方や姿勢にも影響が出てきます。例えば、魚の目や巻き爪、タコなどがあると痛みをかばうような姿勢で歩くようになるため、膝や腰、背中に負担がかかってしまいます。さらに、血行不良が続けば冷えやむくみ、場合によっては神経の不調にもつながる可能性も。フットケアで足元から体を整えることは、全身のバランスを支えるうえでもとても大切です。足元が整うと自然と姿勢も良くなり、気持ちも前向きになります。
転倒予防
転倒予防のためにも、フットケアは大切になります。年齢を重ねるにつれて足の筋力や感覚は少しずつ衰えていきます。足の裏のタコや硬くなった皮膚が原因で、バランスが崩れやすくなることも。このような変化に気付かないでいたり、放っておいたりすると、小さな段差や滑りやすい床で簡単に転倒してしまいます。フットケアは、足の状態を整えて歩行の安定性を高める大切なケアです。爪の長さや形、皮膚の硬さを見直すだけでも、転倒リスクの軽減につながります。高齢の方のフットケアは、健康のためというのはもちろん、安全に動くための備えのためともいえるでしょう。
フットケアをしないと発症しやすい症状は?
足のトラブルを放っておくと、歩くたびに痛みを感じたり、姿勢が崩れたりなどと日常生活に影響を与えることがあります。巻き爪や魚の目、かかとのガサガサなど、フットケアをしないことによって起こりやすい症状について、詳しく解説していきます。
巻き爪
巻き爪は、爪の端が内側に丸く巻き込むように変形する症状で、進行すると皮膚に食い込んで痛みを生じます。特に先の細い靴を履いている方や、足の運動量が少ない方に起こりやすいとされています。悪化すると炎症や膿が出てしまい、自分でのケアが難しくなることも。見た目の変化だけでなく、歩行にも影響を及ぼすことがあるため、日常的なフットケアが大切です。
陥入爪(かんにゅうそう)
陥入爪は、爪の角が皮膚に刺さりこむように食い込み、炎症や強い痛みを引き起こす状態です。原因の多くは深爪や誤った爪の切り方で、爪の端がトゲのようになり、皮膚を刺激してしまいます。悪化すると歩くことが困難になるほどの激しい痛みになることもあります。化膿や出血がある場合は自己処理せず、まずは皮膚科で検査を受けることが大切です。
変形爪
変形爪には、厚く硬くなる「肥厚爪」や、前方に曲がる「爪甲鉤彎症」、スプーン状にへこむ「匙状爪」、縦や横に割れる「爪甲裂症」など、さまざまな種類があります。圧迫や外傷、加齢、栄養不足、感染症など原因も多岐にわたります。足の親指に特に現れやすく、痛みや歩行のしづらさを引き起こす場合も。変形の初期段階で気づくには、日頃からフットケアを行うことがとても大切です。
魚の目
魚の目は、足の皮膚が硬くなった中心に芯ができる症状で、神経に触れることでズキッとした痛みを感じます。特に歩行時や立っているときに強い痛みが出やすく、日常生活の質を下げてしまうことも。原因は、足に合わない靴や体重のかかり方の偏りによる圧力の集中です。放置しても自然に改善することはなく、芯が深くなると除去も難しくなります。
足のタコ
足のタコは、繰り返し同じ場所に圧力や摩擦がかかることで、皮膚が硬く厚くなった状態です。多くは足裏や指の付け根にでき、初期は痛みがないことがほとんどですが、ひどくなると歩行時に違和感や痛みを伴うこともあります。サイズの合わない靴や姿勢のクセが主な原因です。見た目だけの問題と思わず、タコのケアと同時に足にかかる負担を見直すことが大切です。
かかとの角質
かかとの角質が硬くなると、ガサガサしたり、ひび割れて出血したりすることがあります。これを放置していると、ひびから雑菌が入り、炎症を起こすおそれもあります。特に乾燥しやすい季節や裸足で過ごすことが多い方は注意が必要です。角質の厚みや状態に気づくには、毎日のケアやチェックが欠かせません。
自宅でできるフットケアの方法!
フットケアは、自宅でできることがたくさんあります。足を洗うことから始めて、角質ケアや保湿、爪の手入れまで行えば、足元が非常に快適になります。今日からできるケアの方法をご紹介します。
①足を丁寧に洗う
フットケアはまず「清潔にすること」が大切です。
ぬるめのお湯に足を浸けて、皮膚をやわらかくしたら、石けんをしっかり泡立てて洗いましょう。指の間や爪のまわり、かかとなど、汚れがたまりやすい部分は丁寧に行ってくださいね。泡はしっかりとすすぎ落とし、タオルで水分をよくふき取ることも大切です。湿ったままだと菌が繁殖しやすくなるため、乾燥まで意識した洗い方がポイントです。
②角質ケアを行う
かかとがガサガサしてきたら、角質ケアのタイミングです。まずは足を洗ってお湯に浸け、皮膚をやわらかくしてから始めましょう。タオルで軽く水分を取ったら、フットファイルで硬くなった部分をやさしく削ります。仕上げは細かい面で全体をなめらかに整えてください。強くこすりすぎると赤みや痛みの原因になるので、週に1回くらいを目安に行いましょう。
③足を保湿する
洗浄や角質ケアのあとは、足が乾燥しやすくなっています。そんなときは、保湿クリームの出番です。ボディクリームやハンドクリームでもOKなので、かかと、足の裏、指の間、そして爪まわりなど、全体に塗りましょう。一緒にマッサージも行うと、血行も促されてより効果的です。寝る前なら、靴下をはいてうるおいを閉じ込めるのもおすすめです。保湿はぜひ毎日続けてくださいね。
④爪のお手入れをする
足の爪も定期的に整えると、巻き爪や陥入爪の予防になります。基本は角を丸くせず、四角にカットすることです。仕上げにネイルオイルを塗ることで乾燥対策もバッチリです。
このようにフットケアを行うことで、足元から綺麗で健康な状態を維持することができます。
広島周辺でフットケアでお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!
この記事では、フットケアが大切な理由や、ケアをしないと発症する症状、自宅でできるフットケアの方法などについて詳しくご紹介しました。フットケアは意外と見落としがちですが、丁寧に行うことで綺麗な足元を保てます。
セラピストプラネットでは、巻き爪施術をはじめとする専門資格を持った先生が各院に在籍しています。
もし現在、広島周辺でフットケアにお悩みの方はセラピストプラネットにお気軽にご相談ください!