妊娠中は、お腹が大きくなるにつれて、それまで何気なくできていたことが難しくなることがあります。その一つが、足の爪切りです。しかし、爪切りを怠ると巻き爪や深爪、さらには炎症を引き起こすリスクもあります。
この記事では、妊娠中の足の爪切りが大変になる理由と安全に爪をケアするための具体的な方法を紹介します。また、どうしても自分でケアができない場合の解決策も3つ提案しますので、ぜひ参考にしてください。
妊娠中に多い足の爪に関する悩み
妊娠中はホルモンバランスの変化や体重増加、むくみなどによって、これまで気にならなかった爪のトラブルが起こりやすくなります。
爪が割れやすくなる、伸びるスピードが早まる、巻き爪などの変形が起こりやすくなるといった悩みは、多くの妊婦さんが経験するものです。ここでは、特に起こりやすい3つの爪の悩みをまとめました。
爪がもろくなり割れやすくなる
妊娠中は、プロゲステロンやエストロゲンといった女性ホルモンの分泌量が増加します。これらのホルモンは、髪や爪の成長を促す一方で、爪の水分量を不安定にし、もろくしたり、乾燥させたりすることがあります。
特に、妊娠初期のつわりで食事が偏ったり、貧血気味になったりすると、爪の成長に必要なタンパク質や鉄分、ビタミンなどが不足しがち。これらの栄養不足も、爪がもろくなる一因となります。
また、妊娠後期になると、むくみやすくなります。足の爪周りの皮膚もむくむと、爪と皮膚の間に隙間ができやすくなり、そこから細菌が入って爪の周りが炎症を起こす可能性もあるため注意が必要です。
爪の伸びるスピードが早くなる
妊娠中は、血行が良くなることで、爪の伸びるスピードが普段よりも早くなることがあります。これも、ホルモンバランスの変化が原因です。
爪は、爪母(そうぼ)と呼ばれる部分で生成されます。妊娠中は、ホルモンによってこの爪母の活動が活発になり、爪が早く伸びます。
爪が早く伸びると、それだけ頻繁に爪切りをする必要です。しかし、お腹が大きくなるにつれて爪切りが難しくなるため、爪が伸び放題になってしまい、巻き爪や靴の中で爪が折れるなどのトラブルにつながりやすくなります。
巻き爪など爪の変形が起こりやすくなる
妊娠中の体重増加も、足の爪に大きな影響を与えます。体重が増えると、足にかかる負担が大きくなり、足のアーチが崩れたり、扁平足になったりすることも。
その結果、つま先に過度な圧力がかかり、爪が皮膚に食い込んで巻き爪を引き起こしやすくなります。巻き爪になると、歩くたびに痛みを感じたり、炎症を起こしたりして、日常生活に支障をきたすことがあります。
また、むくみによって足の形が変わると、これまで履いていた靴が合わなくなることも珍しくありません。サイズが合わない靴を履き続けることも、足の爪に負担をかけ、巻き爪や変形の原因となります。
自分で切れないときの解決策3つ
「どうしても自分で爪が切れない」「爪の周りが痛くて我慢できない」そんなときは、無理をせずに家族やフットケアの専門家などの力を借りましょう。ここでは、自分で爪が切れないときの解決策を3つ紹介します。
家族やパートナーにお願いする
最も手軽で安心な方法は、家族やパートナーにお願いすることです。
信頼できる人に頼むことで、精神的な負担も軽減されます。身近な人にお願いするときは、「痛くないか」「深爪になっていないか」など、こまめに声をかけながら切ってもらいましょう。
爪切りは、想像している以上に繊細な作業です。相手に任せっきりにするのではなく、切り方や切りたい長さを具体的に伝え、二人三脚で行うことを意識するのが大切です。
フットケアサロンや病院などプロに任せる
「家族にお願いするのは気が引ける」「プロに任せてきれいにしてもらいたい」という方には、フットケアサロンがおすすめ。
フットケアサロンでは、フットケアの専門家が、安全な器具と正しい知識で爪をケアしてくれます。巻き爪やタコ、魚の目など、爪切り以外の足の悩みにも対応してくれることが多いので、一度相談してみるのも良いでしょう。
妊娠中であることを伝えれば、体勢を楽にする工夫や、体に負担のない施術を提案してくれるはずです。サロンによっては、妊娠中のフットケアに特化したメニューを用意しているところもあります。
すでに強い痛みや炎症があるときは病院へ
すでに巻き爪がひどく、強い痛みや炎症、出血がある場合は、無理に自分で対処しようとせず、速やかに皮膚科を利用しましょう。
炎症を起こしている場合、爪切りだけでは改善しません。悪化すると、細菌感染を起こして化膿し、施術に時間がかかることがあります。
医療機関では、炎症を抑える方法や、正しい爪の切り方を指導してもらえます。場合によっては、テーピング療法や矯正など、専門的な施術を受けることも可能です。自己判断で市販薬を使用したりせず、必ず医師の判断を仰ぎましょう。
妊娠中に足の爪を安全に切るための工夫
お腹が大きくなると前かがみの姿勢がとりにくくなり、無理な体勢で爪を切ろうとすると転倒やケガのリスクもあります。とはいえ、爪を放置すると巻き爪や深爪、炎症につながることも。妊娠中でも安心して足の爪を整えるために、日常生活で取り入れやすい工夫をいくつか紹介します。
正しい爪の切り方で深爪を防ぐ
爪の先端を直線に切り、両角を少しだけ丸く整える**「スクエアオフ」**という切り方が理想的です。こうすることで、爪が両サイドの皮膚に食い込むのを防ぎ、巻き爪を予防できます。
深爪は、爪が皮膚に食い込みやすくなる原因となります。爪の白い部分を1mm以上残すように意識して切りましょう。
入浴後は爪が柔らかくなり、切りやすくなります。入浴後に行うことで、爪が割れたり欠けたりするのを防げます。
爪切りよりも爪やすりを使う
お腹が大きくなって爪切りが難しい場合は、爪切りを使わず、爪やすりで少しずつ削っていく方法も有効です。
爪やすりを使えば、かがむ体勢を長時間維持する必要がなく、自分のペースで少しずつケアできます。また、爪やすりは爪切りよりも爪への負担が少なく、二枚爪を防ぐ効果もあります。
ただし、爪やすりで一気に削ろうとすると、爪が熱を持ってしまうことがあるので、少しずつ優しく削ることが大切です。
広島周辺で妊娠中の爪切りにお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!
足の爪のケアは、単なる美容の問題ではありません。足の健康は、全身の健康に直結しています。
特に妊娠中は、むくみや体重増加によって足に大きな負担がかかっています。足のトラブルを放置すると、歩行困難になったり姿勢が悪くなったりして、腰痛や肩こりを引き起こすことも。
セラピストプラネットでは、巻き爪施術をはじめとする専門資格を持った先生が各院に在籍しています。もし現在、広島周辺で妊娠中の足の爪切りにお悩みの方はセラピストプラネットにお気軽にご相談ください!