爪も肌と同じように乾燥します。成人の健康な爪は12~16%の水分を含むといわれていますが、水分量が失われるとさまざまなトラブルを引き起こします。原因としては、紫外線や摩擦、栄養不足などが考えられます。この記事では、爪の乾燥の原因と対策について詳しくご紹介します。
爪が乾燥する原因とは?
爪は、手洗いや消毒、掃除といった日常生活での行動から、紫外線や空気の乾燥といった環境の変化によって、想像以上にダメージを受けています。また、ネイルを楽しみたい気持ちから、除光液を使ったり、健康を気遣ってダイエットをしたりすることなども、爪の乾燥につながります。まずは、どんなことが爪の乾燥を招いているのかご紹介します。
環境や紫外線による影響
紫外線は、肌や髪と同様に、爪の下や周囲にある爪を造る組織に影響を与え、爪のうるおいを奪って乾燥を引き起こすといわれています。また、外気の乾燥はもちろん、エアコンによる室内の乾燥で、爪は一年中うるおい不足です。
冬場は特に注意が必要で、日本では夏よりも外気の乾燥する冬に爪甲層状分裂症を生じやすい傾向があります。
摩擦や水仕事
爪の乾燥を引き起こす原因として、毎日の水仕事が挙げられます。とくに注意しなければならないのが、皿洗いで使う食器用洗剤です。食器用洗剤には、油汚れを落とすために界面活性剤が含まれています。界面活性剤は皿の油だけでなく爪の水分と油分まで落としてしまうので、爪の乾燥を引き起こしてしまうのです。
また、コロナ禍で日々行う機会が増えた、手指のアルコール消毒にも注意が必要です。殺菌作用があるアルコール(エタノール)は、爪や指先の水分、油分までも奪ってしまうので、皮膚や爪を乾燥させやすくする要因のひとつです。
過度な除光液の使用
マニキュアを落とすための除光液の使用も爪の乾燥につながります。除光液には「アセトン」という有機化合物の成分が含まれ、これにより油脂を溶かします。アセトンはマニキュアを落としながら爪の油分や水分まで奪うため、マニキュアやジェルネイルを頻繁に変える方は注意が必要です。
栄養不足
生活習慣が不安定になると、ホルモンバランスが乱れ、爪や皮膚の乾燥につながることがあります。また、過度なダイエットで栄養不足に陥ると、爪が乾燥し、もろくなってしまうので注意が必要です。健康的な爪をキープするためにもタンパク質やビタミンA、亜鉛、鉄分など、爪の成長に必要な栄養素を意識的に摂取しましょう。
爪の乾燥が引き起こすトラブルは?
爪が割れやすくなった・爪の表面がガタガタしているなどの自覚症状はありませんか?これらの症状は、爪の乾燥が原因となっていることがほとんどです。
乾燥した爪は、見た目の美しさを損なうだけでなく、日常生活にも支障をきたすことがあります。二枚爪になって服に引っかかったり、ささくれができたりすることが一般的です。ここからは、爪の乾燥が引き起こすトラブルについてご紹介します。
二枚爪や縦線の発生
二枚爪の正式名称は、爪甲層状分裂症(そうこうそうじょうぶんれつしょう)です。手足の爪は、以下の3層から構成されています。原因は爪の水分含量の低下と爪先に作用する外力によるものと考えられます。
乾燥により爪の水分が失われると、表面に溝のような縦線が入ります。爪の縦線を、爪甲縦条(そうこうじゅうじょう)と言い、水分量が多い若いうちはほとんど目立ちませんが、年齢を重ねて爪が乾燥しやすくなると目立ってきます。
爪表面の白化や凹凸
爪の表面が白くなったりカサカサしたり、ぼこぼこと凹凸ができる症状が気になる方もいるかもしれません。爪表面に見られる症状の原因は、ほとんどが乾燥によるものです。
爪の乾燥が原因で起こる代表的なトラブルが、爪のデコボコです。爪は、爪の下に覆われている爪床から水分が補給されています。しかし指先の水分が失われると爪への水分補給量が減少し、爪がもろくなってしまうのです。
剥がれやすい爪
爪の水分量が失われてもろくなると、爪の割れにもつながります。爪は1枚のように見えますが、3層構造になっています。爪の乾燥が進むと、それぞれの層の結合が弱まり、結果として割れやはがれの原因につながります。
ささくれや皮膚の荒れ
爪の側面に、固いささくれができることがありますよね。爪のささくれは、爪の端の乾燥により裂けることで起こります。また、爪周りの皮膚は、乾燥や栄養不足、冷えによってボロボロになってしまいます。
爪の乾燥を防ぐための対策&改善方法は?
爪の乾燥対策は、決して難しいものではありません。毎日のちょっとした心がけと、正しいケア方法を身につけることで、健やかで美しい爪を保つことができるのです。ネイルオイルでの保湿や、家事の際の手袋着用など、ぜひ今日から試してみてくださいね。継続することで、きっと爪の状態に変化を感じられるでしょう。ここからは、爪の乾燥を防ぐための対策&改善方法についてご紹介します。
ネイルオイルや保湿剤の使用
ネイルオイルは爪やその周囲の皮膚を保湿・保護することで、ささくれや二枚爪、ひび割れなどのトラブルから守り、美しい指先を保つために欠かせないアイテムです。
効果的な使用方法について、オイルをまずは爪の生え際に塗布します。そのオイルを爪のサイドや爪まわりの皮膚、爪の表面にのばします。爪の裏(爪先の間)に垂らし、指先でなじませるように塗布します。
使用順序も重要で、ネイルオイルとハンドクリームを併用する際には、順番に気を遣いましょう。ネイルオイルを先に爪周りに塗ってから、ハンドクリームを全体に使用します。
手袋の活用で化学物質から守る
水仕事を行う場合は、プラスチック手袋を着用するのがおすすめです。これにより洗剤や水による爪の乾燥を防ぐことができます。
こまめな保湿とマッサージ
爪の乾燥を防ぐために有効なのが、指先を保湿ケアすることです。指先は生活の中でも頻繁に使うパーツなので乾燥しがちです。そのため、こまめにハンドクリームやネイルオイルを塗って、保湿する習慣を身につけましょう。
乾燥を防ぐためには、ハンドクリームを塗ったときに指先を軽くマッサージすることも効果的です。マッサージすることで指先の血行が促進され、爪の保湿にもつながります。
適切な爪切りと手入れの方法
一般に爪は、爪が柔らかくなる入浴後に切るのがよいとされています。また爪を切る時、爪を短く切りすぎると(深爪)すると、指先が怪我をしやすくなったり、巻爪の原因になります。
爪切りで爪を切る場合は、大きく切るのではなく、少しずつ切ることで爪への負担を減らしてあげましょう。また、爪切りは爪に負担がかかるため、爪を切る場合は、できる限り爪やすりで整えましょう。
広島周辺で爪の乾燥にお悩みの方はセラピストプラネットにご相談ください!
この記事では、爪の乾燥の原因と対策について詳しくご紹介しました。
美しい指先は、毎日の習慣から生まれます。今回ご紹介した爪の乾燥対策は、どれも日常生活の中で無理なく続けられるものだと思います。
手洗い後のネイルオイル、水仕事での手袋着用、優しい爪切りなど、ちょっとした心がけが爪の健康を大きく左右します。完璧を目指さず、できることから少しずつ始めてみてくださいね。
セルフケアでなかなか改善がみられない場合は、当院のような爪のケアを行っている専門院にお気軽にご相談くださいね。
セラピストプラネットでは、巻き爪施術をはじめとする専門資格を持った先生が各院に在籍しています。
もし現在、広島周辺で爪の乾燥にお悩みの方はセラピストプラネットにお気軽にご相談ください!